あらすじ
一〇七年に及ぶ七椿との戦いに勝利したものの、ヒロインたちを百合に導く計画が大失敗に終わったヒイロ。残りの夏休み期間で「百合キラー」の汚名を返上すべく、連絡を絶ち、学園で行われる魔法合宿にソロで参加することに。
お嬢様学校に相応しい豪華なドームテントや高級ビュッフェを楽しみつつ、じっくり百合を鑑賞できるであろうお泊まりイベントに、ヒイロは胸を躍らせる。ところが、ヒイロの裡に巣食う愉悦魔人(アルスハリヤ)の策略により、関わりのある女性陣が次々と合流してきて――!?
運営を仕切る蒼の寮長フーリィからの無茶振りも加わり、思わぬ形で始まった魔法合宿は、招かれざるモノの乱入により怒涛の展開を見せていく!【電子限定!書き下ろし特典つき】
※電子書籍には「紙書籍限定巻末特典」が未収録です。何卒ご了承ください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
前巻にてロザリーが燈色にとっての永遠の花嫁・特別な1人という認識が強まった状態で読み始めたため、この巻で6人も花嫁が増えるのはまさかまさかという印象でしたよ…。あと、なんかハーレムも築かれているし
燈色って百合カップルを守護したくて、百合カップルが生まれるように全力を賭しているのだけど、同時に女性を守る事にも全力なものだから、少し行動するだけで彼に想いを寄せる者が何人も爆誕するんだもんなぁ。本当に燈色のフラグ建築能力には笑いながら驚かされるものですよ
前巻にて燈色への愛情を認めたオフィーリア。男を恋愛相手なんて捉えていない以前の態度や燈色との関係性を考えるならもう一悶着あるのかな?なんて思っていた
でもいつだって猪突猛進な彼女は留まるところを知らなかったね。燈色と再会してすぐ閨に誘うとは…
また、いつもの面々に加えて更にマージライン家の姉妹達も燈色への好意を隠さなくなったね。てか父親のヨルン的には全員燈色と結婚させるのはアリなんだ…。燈色も指摘してるけど婚姻届3枚セットは本当におかしいと思うよ?
どこもかしこも燈色への恋愛光線に満ちていて彼を満たす百合カップルは見当たらない。だからヒロイン達から逃げるため合宿へ参加するというのは理解できなくもないのだけど、アルスハリヤの助言という時点で燈色はもっと疑おうよ?
燈色を歓迎しない魔法合宿の筈なのに、当然のように燈色に想いを寄せる少女達が集まってくる構図は本当に何なんだ(笑)
そういや、七椿編前のエピソードだったから少し忘れていたけど、燈色って三寮戦で大々的な大活躍をしてたんだっけ。燈色がアルスハリヤの介入により本人の思惑以上に目立つなんてぶっちゃけ通常営業なものだから意識していなかったが、あの活躍って言ってみれば学内における燈色のヒエラルキーを変えるものに成り得るのか
多数の女生徒ですら燈色を見る目が変わっているのだから、前々から彼と接している女生徒の目が変わらないわけもなく
今回は特に委員長・クロエの態度変化が目立っていたね。彼女って、先祖が仕掛けた100年超えのトリックを燈色が活かし因縁あった七椿を討伐してくれた。クロエにとって既に燈色は唯の男子生徒として扱うなんて出来やしない相手と成っていたわけだ
あと黒砂の好感度も上がってるっぽい?ただ、黒砂は感情がどう態度に反映されているかが見え難いから何とも言えないが。彼女までアルスハリヤを天使呼びするとか、この巻の内容を思うと嫌な予感しかしないなぁ(笑)
ヒロイン達と離れての魔法合宿は結局いつも通りのハーレム展開に成るかと思いきや、まさかの燈色を付け狙う勢力の発生ですか
燈色って多くの場合において無警戒に等しい扱いをされていただけに、燈色をピンポイントに狙う陰謀は珍しいような。これも様々な活躍により燈色の知名度が上がった弊害か
てか、本当にピンポイントに燈色を狙った呪法だったね
燈色しか狙わない。なのに燈色が対抗したらダメージを受ける。おまけに魔法合宿そのものが燈色を嵌める為の巨大な罠。そのような状況なら燈色の採れる手段は限られる。というより、燈色以外の活躍が自然と望まれる局面へと変じていく
燈色に並々ならぬ感情を向けるクロエや黒砂との接触が増えるわけだ。おまけに燈色と人生を共にする覚悟を決めている緋墨までこの局面に関わるのだから余計にラブコメ度合いは高まってくるね
…燈色的には姿の見えない敵に狙われてピンチの筈なのに、ラブコメ度合いは高まるってどういう事なんだろうね……
あと、ヒロイン枠というわけではないんだけど、新登場したアシュリィは結構な面白キャラでしたね。二重スパイみたいな事やってるのに保身に躊躇いが無い超ビビりさんとか属性が面白すぎるわ。敵への対抗手段が土下座って何だ(笑)
さておき、燈色への協力体制が構築されたとしても、これまでなら彼に協力しようと思う女子が限られていたから、創られる体制は限定的なサイズ感だった。それだけにアルスハリヤの謀略に拠って生み出されたあの集団は燈色の周辺環境を激変させかねないものと成ったね…
これも学内において燈色の注目度が上がった影響か。百合を目指したい燈色にとっては迷惑千万な話だろうけど、世間からの注目が上がり今後は更に狙われるだろう彼を守護する又は彼の手足と成って働く勢力が形成されたと考えてみれば案外悪くない話なんじゃなかろうか
こうした燈色に味方する勢力や個人が増える展開は言ってみれば、彼が何処まで誰まで護りたいかを定義させるもの
思わせ振りに登場した霧雨は燈色に注目する人間。けど、同時に燈色以外の人間を軽視する。燈色さえ無事なら問題ないと考え、他の者を平然と害しようとする
それは燈色のスタンスと異なると明確化されたのがこの巻か。燈色は前々から少女達が百合を咲かせる可能性があるなら誰であろうと守ろうとしてきた。時には緋墨が心配するくらいに自身を蔑ろにして
これまでは燈色を咎める者の中に燈色の行動を止められるだけの実力者が滅多に居なかった。霧雨はそうした存在に成り得る障害
だからこそ、今回の騒動は燈色の覚悟とスタンスを改めて示すものと成り得るんだよね。彼は自分をターゲットにした呪法が相手だろうと一歩も引かずに戦った、彼を慕う者達が居れば纏めて守ってみせた。それこそが彼のスタンスであり、彼が口にする“百合”という言葉の意味が広がった瞬間であるように思えるよ
そうした強烈なスタンスは彼を知っているつもりの者達にとことん刺さるなら、彼をきちんと知っている者には究極的なまでに刺さるわけで
嫁入り前だからとキスを拒んでいた彼女が燈色にキスをした。その行為に籠められた想いの深さにクロエという少女が遂げた変化が見え、そして燈色の逃げ場がまた一つ減ったなと笑ってしまったのでした