あらすじ
「なごり雪に願い事をすれば叶うって、小学生の頃に読んだ本に書いてあったの」トップモデルの海斗に密着取材するため、スイスを訪れたファッションライターの小野寺古都。季節外れのなごり雪が舞うチューリヒで、古都は露悪的に振る舞う海斗の真の姿を探ろうとする。やがて似た者同士の2人は惹かれあうが、幸せも束の間、海斗が交通事故で半身不随となってしまった。死を望む海斗と、生を望む古都。二人の愛の行方は?
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Posted by ブクログ
新堂冬樹氏の作品を読むのは、「忘れ雪」、「漂流恋愛」に次いで3作品目。
前2作とも主人公が亡くなってしまって、遺された人たちはそれでも生きていく展開だったので、今作もそうなのかと思ってた。はっきりと死を匂わせていたし。
・途中重たい描写もあるけど、古都視点で進む展開は少女マンガに近い。最初から感動必至で売り出す映画みたいだった。
・物語当初の古都の言動は、何事にも真正面からぶつかるといえば聞こえはいいけど、社会人基礎力ゼロどころかマイナス。こういう子を表に出したら、絶対に会社の信用を失う。絶対にアカンやつ。
・プロローグは海人視点だったのに、本編〜エピローグは古都視点のみ。海人、妹の桜の苦悩も描いて欲しかったかも。
悪くはないけど、物足りなかった。