【感想・ネタバレ】華ざかりの三重奏のレビュー

あらすじ

独身で子供のいない可南子は、もうすぐ還暦を迎える。これまでは仕事一筋に頑張ってきたが、定年退職したあと、どう生きればいいのか途方に暮れている。そんな中、子育てと介護を終えたかつての友人・芳美から、一緒に暮らさないかと誘われて…。それぞれ人に言えない悩みを抱える迷える六十歳たちは「人生の問題」にどう向き合うのか?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

一気に読んでしまった。
還暦過ぎての女友達との共同生活!憧れる!
3人で同人誌作ってしまうなんて楽しすぎる!

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2024年03月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

60歳の定年まで仕事一筋、結婚も出産もせず突っ走ってきた可南子は仕事がなくなり途方に暮れる。そんな時思い出したのが同窓会で中学生時代の親友、芳美。夫を看取り義父母の介護も終えた彼女が「うちに来ればいいと」言っていた言葉を頼りに彼女の家に転がり込むことに。

いいなぁ、60歳親友同士の共同生活。そして怠惰なコミックライフ。一生懸命生きてきたんやから好きなことして暮らしていいんやで。
そしてラスト彼女たちの趣味の世界はワンステージ上に。そう、いくつになっても伸び代はあるし、夢はおいかけてもいいんやし。

俺もじきに彼女らの年齢になる。一緒に暮らす親友はいないし、不安も多いけど、ビビって暮らすよりはライフワークの趣味を中心にやりたいことをやって日々怠惰に丁寧に(両立するんよこの2つ)暮らしていこうと思えた、アラカンたらしの1冊。

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2023年12月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。
老後問題の解決方法として提示されたのは、自堕落さと干渉少なめの共同生活と仲間意識。後は若者の感性を横から見ることだろうか。

何がこんなに面白かったんだろう。
還暦の人が同人誌を出しちゃう、挑戦!という書きぶりではない。あー楽しかった、でもしんどいわー、腰いたたた、なのだ。腰いたたた、の経験者ゆえの共感かな。
これから未来を作らねばならないわけではなく、無限の世界が目の前に広がっているわけでもない。だからこその余裕を感じるからかな。

ともかくも、心地よかったのだ。

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2023年12月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

会社勤めを長年していると、いずれ訪れる定年後の身の振り方に思いを馳せずにはいられない。
昔とは違い現代では定年の年齢も、再雇用等もあって60歳から延びつつあるけれど、やっぱり60歳は社会人にとって一つの区切りの年齢だと思う。
そこから残りの人生をどう生きていくのか。お金・健康・生きがい…考えることは尽きない。定年後の時間が長ければ長いほど、より楽しく幸せなものにしていくため生き方を模索していかなければ、と焦るばかり。

そんな人生の転換期・60歳を迎えた中学時代の同級生との二人暮らしを描いた物語。
同い歳の女性の二人暮らしはほんと理想的。私もできればこんな老後を迎えたい、と何から何まで羨ましかった。
同じ歳だから互いの好みも分かるし抱える悩みも似たようなもの。けれど一番大事なことは夢中になれるもの、価値観が同じってこと。あと適度な距離感。これらが同居する上で必須なのかも。

「最期のときまで傍らにいる相手は、夫婦や親子でなくていい」
「しょうがない。人生とは学びの連続だ。平均余命がまだ二十九・二十八年もあるのなら、予想外の道に迷い込むのもアリとしよう」

還暦=華寿と考えると少しは気持ちも楽になれるかな。

まだまだ先と思われた人生の転換期に、私も近づきつつある。現実的な問題は尽きないけれど、できるだけ楽しい時を過ごすため生き方について考えていきたい、と思わせてくれた作品だった。

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2023年11月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

よかった。飾り立てない盛りすぎない嫌味のないいい意味でリアルな3人のストーリー。少女漫画が物語の中心にはあるけど、中年女の悲哀や諦念やおかしみ、そして希望も盛り込まれた内容に好感が持てた気がする。
泣いたり感動したりはないけど,どこか心地いい。

あるあるがたくさん。

がんばれとエールを送りたくなる。

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2023年11月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

少女漫画オタクの、夢見る三人の還暦女性たち。
定年退職を迎えた、独身キャリアウーマンの、竹下可南子(たけした かなこ)と、夫を亡くし大きな日本家屋で寂しい日々を送っている、大友(旧姓・西村)芳美(にしむら よしみ)は、中学時代の同級生だった。
そして、芳美の庭の夾竹桃を切り落とした、畑中香織(はたなか かおり)は息子の家で居場所が無く・・・

情熱的に語られる少女漫画愛に、作者自身の愛も感じられる。
おひとり様が寄り添って老後を過ごすシェアハウスというのが、この頃よく扱われるテーマであることは確かだが、この作品は斜め上を行く展開。
正直、とても愉快である。

日本家屋の中の、二部屋ぶち抜いて改装したヴィクトリア調の部屋の壁は一面の本棚で、少女漫画がいっぱい。
そこに三人の還暦女たちと、折目正しい不登校の少年、軒下には白いヤギがいる。
シュールすぎる。

同人誌のストーリーも素敵だった。
同年代も多そうなジャンルだし、彼女たちの第二のオタク人生はまだ始まったばかりだ!

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2023年08月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表紙の絵が可愛くて惹かれて読んでみました。
すると懐かしい漫画のタイトルが次々と出てくるではあーりませんか!けっこう軽く読めると思っていたら、シリアスな問題も出てきたりして。
ま、生きていればいろんなことに遭遇する。でも友人との共同生活って楽しそうだけど、大変そうだなぁなんて思ったりして。

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2023年08月17日

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