【感想・ネタバレ】ブラックアウト アメリカ黒人による、“民主党の新たな奴隷農場”からの独立宣言のレビュー

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Posted by ブクログ 2022年12月06日

地獄への道は善意で舗装されている。

このような言葉があるが、今アメリカ社会て起きている現実はまさにこの言葉が相応しい。
ブラックアウトの著者キャンデスオーウェンズはアメリカでは珍しい、黒人の保守の立場で意見している論客である。
伝統的にアメリカの有色人種、特に黒人層はほとんどが民主党に投票してきた...続きを読む
弱者に優しく、少数派や労働者側に立った政策や制度を実行してくれると期待したからだ。
しかし、現実は逆になっている、とキャンディスは説いている。
様々な黒人層に対しての優遇策、学力が満たないにも関わらず大学に進学できる実態。
母子家庭の方が、様々な補助を受けられるが故に、父親がいない家庭の増加。
黒人の犯罪に対して及び腰になっているための、治安の悪化…。
その他、民主党の中に巣食う共産主義者たちがアメリカの伝統であった自由、そして勤勉さと努力によって報われる社会を破壊しつつある実態が、歴史的事実を元に、客観的に書かれている。
興味深いのは、本書後半に宗教について書かれていることである。
自助努力と信仰は深い関係にあり、信仰が希望を失わない基であり、キリスト教をアメリカ社会から排除しようとする民主党は容認できないと著者は語る。
日本のTVしか見ていない人には、にわかに信じられない内容だろう。
そんなことはありえない、陰謀論だ、と拒絶する前に、まず相手の意見に真摯に耳を傾けて、その根拠を知る必要があるだろう。
真実とは様々な角度から見ることによって現れるものである。
自分とは反対の意見に見えても、まずは理解しようという努力が必要だろう。

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