【感想・ネタバレ】夜空に浮かぶ欠けた月たちのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

短編集、
純喫茶・純と旬先生と、さおり先生

◯キャンベルのスープ缶
(美大の女の子)
◯パイプを持つ少年
(A D H D、支え合う生活)
◯アリスの眠り
(愛されること)
◯エデンの園のエヴァ
(高齢出産、パニック障害)
◯夜のカフェテラス
(ふたりの出会い)
◯ゆりかご
(純さんと娘)

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2024年03月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

心の病気にかかってしまった人たちのお話。
今でこそ、こういった心の病気は
誰でもなりうるものだと言われているけれど
そうでなかった昔は、どうしていたんだろう
とふと思うことがある。

「人間は完全な丸じゃないし
 誰だってどこかが欠けているもの」
疲れた時にはこの言葉を思い出したい。
メンタルクリニックは敷居が高いけど
こんな病院がホントにあればいいのにと思う。

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2024年03月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

連作短編集。装画・装丁がとてもいい感じです。
澪はアパレルの仕事に就くことを目標に上京したものの、大学の被服科の同級生たちと自分の差を感じ授業に出られなくなった。働きたいと思っていたアパレルショップのバイトはすべて落ち、食欲はほとんどない状態で近所の古い純喫茶で重い気持ちで働いている。純喫茶の店主、純から近くのメンタルクリニックを紹介されて…

私の身近にはメンタルクリニックに通っている人も通っていた人もいるので、主人公たちと周囲の人のやりとりが過去の自分をプレイバックしているように思え、辛くてイライラしていた当時を思い出しました。
マイナス思考に陥っていく主人公たちに「そんなことないって」と読みながら言いたくなります。でも主人公たちがこのようなマイナス思考になってしまうのが、まさに、うつやうつ状態なのです。ハッと急に全快することはなく、気が付いたら少ししんどいながらも元気になっていく…この物語のとおりです。

椎木先生の
『「私、一日中、ここの窓から通りを行く人を見ているから……」
という言葉が耳をかすめた。暗い店内に純さんが一人、いるのではないか。今もその店内から僕を見ているのではないか。けれど、今、純さんにとってそれが必要なことなのではないかとも思った』
にグサッときました。落ち込んでいる人は心身を休めることが必要なことが頭でわかっているけれど、私は優しく待つことはできなかったなあ。
個人的な反省を含めて、読んだ後はどんよりしてしまったけれど、ほんと、個人的な感想です。
この本のようなカウンセラーと先生が同時に診察するところがあったらいいですね。メンタルクリニックの敷居が低くなって、気軽に行けるようになったらいいな、と思います。

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2024年03月12日

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