【感想・ネタバレ】十日えびす〈新装版〉のレビュー

あらすじ

感涙必至――
ひとりは辛いけど私には分かり合える家族がいる。
泣いて笑ってささやかな明日の希望を願う
母と義娘の人情時代小説。

――紆余曲折の末、幼馴染みの錺職人の後添えになった八重。やっとつかんだ幸せも束の間、夫が急逝し義理の子たちに家を追い出されてしまう。唯一、仲の良い義娘のおみちと小間物屋を始めるが、一難去ってまた一難、引っ越し先には岡っ引きも手を焼く猛女お熊がいたからたまらない。しかも、継子が無心に現れ……。ささやかな幸福を求めて泣き笑う人情時代小説の決定版。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

江戸の街中、飾職人の後妻に入って間がない八重が亭主を失くすところから話が始まる。
前妻の末娘と暮らし、小間物屋でやりくりする八重に、義理の長男夫婦からの無心、迷惑な隣人との諍い、と次から次へと揉め事が起きる。
裏店で自分の始末をきちんとして、誰にも迷惑をかけずに亡くなっていった老女にも、出ていった育ての娘が遺産目当てにやってくる。
江戸時代が終わってから200年という月日が流れても人の生活周りはなんら変わってない。
そして…小さな幸せが訪れそうな気配の先に、取り返しのつかない不幸が待っている。
宇江佐真理の本は手放しで幸せにはしてくれない。
それでも人は前を向いてどうにか生きていくのだと、諭される。決して冷たくは無いけど、甘やかしてもくれない…この加減が絶妙。
花嵐浮世困話。こんな副題が付いてる。
よのなかこんなもの。
その通りです。
二度と新しい本も読めない。
今まで紡いでくださった本を大事に読んでいきます。

0
2024年02月11日

Posted by ブクログ

現代にもあるような家族やご近所さんとの付き合いなど、様々な問題を江戸時代に置き換えてあるような作品で、共感したりあるよな〜と頷きながら読めました。主人公の八重さんの人柄がなんとも良いです。こんな人が家族やご近所さんに居てくれたらなと思います。

0
2024年02月03日

「歴史・時代」ランキング