【感想・ネタバレ】明日も一日きみを見てるのレビュー

あらすじ

トトの存在が、私の日々の、あるいは私のしあわせ感の、基点になったのだと思う。(あとがきより)

集合住宅から一軒家に引っ越しをした角田さん。
外猫とのはじめての遭遇と脱走事件、虫取り事件にハゲ事件。
アクシデントは絶えないが、猫との暮らしそのものには、パンデミックのなかでも変わらない単調さがある。
ごはんを用意したりおやつをあげたり、腹に乗せたり顔マッサージをしたり。
猫との静かな日常のくり返しがずっと続いていくことを、全世界の全ての猫の幸福を願ってやまない、愛情あふれるエッセイ集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

猫好きに沁みまくるトトちゃんシリーズ。

トトちゃんとの毎日で角田さんと家の人(この呼称 笑)気付かされたことが読んでいる私にも沁みる。
そして大きなこともあるけどささいなことも、トトちゃんがすれば事件(と呼びたい出来事)になる。
後書きがまた沁みた。私も若い頃同じことを思ってた。そして角田さんと同世代の今の今、やはり今の角田さんと同じように思ってる。
…いろんなことこあったり、大切な人を失ったり。つまりは年取ったなぁってことですよね。
写真がふんだんなのも嬉しい。角田先生の写真に添えられた手書きの文字がまた可愛いです。

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2023年06月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『今日も一日きみを見てた』の続きと言えるエッセイです。

ああ、大きくなっても、トトちゃん可愛い…
読み終わってから、胸に暖かなほわほわした気持ちが広がる感じでした。
角田さんご夫妻の、軽妙かつ愛情に満ちた語り口から、じっとりした愛情を見せつけるトトちゃんの様子が目に浮かぶようでした。
同時に、数々の事件で、角田さんの不安な気持ちを追体験するようで、涙が出そうにもなりました。

あとがきにあった、激動の世の中にあって、
「…トトと過ごす時間だけはしずまりかえっている」
変わっていく日々のなかで、「猫のいるしずけさ」、それこそが幸福だと、祈るように綴られていて…噛み締めるような同感と、今はもう亡き猫たちに対する郷愁に似た感慨が湧きました。

「世界中の全猫が、今日も明日も幸福でありますように」

…帯に書かれている言葉は、多分、猫好きの共通の祈りのような気がします。
ふとした時に、何度でも読み返してはほわほわしたくなる本です。

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2023年04月09日

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