【感想・ネタバレ】Web3とメタバースは人間を自由にするかのレビュー

あらすじ

・トークンで「推し」が社会の基盤になる
・自動運転車の「第四の居場所」化とは?
・直感的な操作性(ゼロUI)がイノベーションを生む!

技術進化が暮らしに与える影響をわかり易く解説。

全ビジネスパーソン必読の「AI社会論」誕生!
ITの進化と社会の変化を見つめ続けるジャーナリスト、待望の書き下ろし。

第一章 「安楽な暮らし」か「支配されない自由」か?
第二章 ウェブ3はビッグテックの「支配」を終わらせることができるのか?
第三章 ビッグテック支配から逃れるためのトークンエコノミーへ
第四章 メタバースと自動運転が都市を変える
第五章 ウェブ3が進化した世界はこうなる

安直な“ビッグテック崩壊論”も、ITリベラリストの成長至上主義も、
現実は置いてけぼりにしてしまうだろう――
近年のデータ収集攻防戦から論じられた“ビッグテックVSユーザー”という二項対立。
ウェブ3とメタバースの可能性について思索を勧めると、
誰も予測できなかった、「貨幣経済と贈与経済が重なった」未来社会の実像が見えてきた。

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Posted by ブクログ

★内容ざっくり
・ウェブ3 DAO トークンエコノミー
NFT 用語の理解

・ビックテックからの脱却を目指しているが、結局は権力奪取ゲームになっている。エリートと落伍者の差はどんどん開いている。
上のような新しい技術が出てきて、どのように未来が変化していくかの著者の考察。


★感想
没入と摩擦。
自分の手先のように自然にネット世界に入り込む「没入」と、リアルな感覚や人間関係を感じられる「摩擦」どちらも必要と言う著者の意見に同意する。

大変便利な時代が待っている予感。賢い金持ちや大企業に支配されてしまう恐れもあるが、同時に便利で楽しい時代が持っている予感もしている。
今はまだ移行期間。今後も注視していきたい。

金持ちと貧乏人、頭良い人と悪い人、善人悪人そういった差はいつだってなくならないと思う。


。。。。。
用語

◉ベーシックインカム
企業は国に法人税を払い、国が国民にベーシックインカムを支払う。国民はそのお金を使って企業のサービスを買う。
今までとの違いは、企業から国民に支払われていた給与が国から払われる流れになること。

◉今後予想される二極化
市場拡大を目指す人(エリート)と、その恩恵を受ける人(落伍者、ベーシックインカムを受け取る人)


◉ AIのできないこと。
どうしてその結果になったのかの理由は説明してくれない
データがないところから(ゼロから) は作り出すことができない

◉ウェブ3
ブロックチェーン技術を使って作られた
特定の企業に依存しない分散型インターネットの総称

◉DAO(自律分散型組織)
株式会社のアップデート型
同じ目的を持つ人たちが集まって、資金を集め、共同で管理する。独自のコミュニティーを築いたり、NFTを収集したりする。


◉NFT(非代替性トークン)
ブロックチェーンを使って、アートなど作品に唯一性を持たせる技術
仮想通貨


◉メタバース
キーワードは3Dと近接


◉UIとUX
UXはユーザー体験

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2023年01月23日

Posted by ブクログ

読み終えてから裏表紙の近影を見て、著者の佐々木俊尚という人がアベマに出演している人だと気付く。だからという事は無いが、何となく一人納得。斬新な説やオリジナリティはこの本には無いが「見通す力」が素晴らしい。動的な情報の編集力が漲る本。知っている話ばかりだが、おさらいにも有益。そんな位置付けの著書。

マニュアル等で説明できる知識を形式知、ベテランの経験や間でこなせるが言語化しにくい知識を暗黙知。AIはこの暗黙知を作り上げることができるようになった。言語をイメージにコンパイルだけではなく、何故か儲かる売り子の店内ポジション、画家の特徴を再現するなど、記号化されぬデータを深層学習し、非言語を再現するAI。最近落合陽一も力説していたが、この進化は凄い。

パンとサーカス。プラットフォームが監視資本主義を起こし、大衆に与える承認欲求。まとめサイトのような情報のキュレーションの時代を今後はAIが担うことになり、レコメンド機能は既に普及。
ビックテックにより、それ無しではいられないような、まるで薬漬けにされた「支配と隷従」の構造。大多数はAIとベーシックインカムに、極一部がAIを発展、利用するスタートアップに帰属する未来。

タイトルで問われる自由とは何か。本著にも、移動が自由になる将来像は描かれる。日々の労働からも解放されるのだろう。しかし、承認欲求から解き放たれる事はなく、関係の必要性は持続する。自己に対して決定権を持ち、他者に対して支配権を得て、物理制約を超越する世界。つまり、脳内妄想をデジタルツインで生きる事も可能になれば、もしもボックスや独裁スイッチの世界だ。脳の報酬系を刺激するレバーを押し続けるラットに対する実験設備がようやく複雑な脳を持つ人間向けにも出来上がる。
…果たして、それは、自由だろうか。

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2023年05月21日

Posted by ブクログ



ベーシックインカム
国が国民に定額の生活費を支給
国民が企業のサービスを購入
企業が国に納税する




ユニバーサルベーシックキャピタル
税金で企業を救済しても、救済した企業が儲かった時の配当は国民に分配されない。分配できるように政府系ファンドを作って分配すれば良い。

ビックテックの支配
ットワーク効果とは同じサービスを使ってる人が増えれば増えるほどそのサービスを使うメリットが高まることをさす経済用語。内向きの閉じた世界。プラットフォームの支配下。

21世紀の世界では表現力やコミュニケーション、対人能力の高い人が評価されやすい

トークンエコノミーは消費だけじゃなく出資という立場で参加することになる。応援する、社会に参加している、承認欲求も満たされる
そして投資する側とされる側はいつでも入れ替わる
トークンによって応援というものが相互に網の目のようにネットワーク化されていく。
関係と承認のテクノロジーという新しい可能性

キャズム理論
キャズム=深い溝
アーリーアダプターとアーリーマジョリティの境目に存在する。この溝を越えることがマーケティングでポイントになる。

メタモビリティ
メタバースとモビリティ(移動)を掛け合わせた造語
空間の移動と情報の移動の組み合わせ
メタバース空間からリアル空間にアクセスできる世界観

プロセスを楽しむ移動をシリーズ移動
ただ移動することだけが目的のネクサス移動
→あらゆる移動はネクサス移動になる
※車の中がフォースプレイスになったり

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2023年01月30日

Posted by ブクログ

Web3になっても、ブロックチェーンを使っても、管理者のいない完全な自由な世界ではうまくいかない。社会実装は難しい。トークンを用いた、関係と承認の世界が求められる。
トークンを活用した関係と承認をベースにしたコミュニティという世界観には納得感がある。ただ、それって、Web3でなくても、ブロックチェーンでなくても、既存のテクノロジーを用いても実現できるのではないだろうか。トークンがどこまで一般的に受け入れられるか不透明ではあるし、無理にWeb3と結び付けて語る必要もない気はする。

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2023年01月12日

Posted by ブクログ

p13 落合陽一 エリートは新しいテクノロジーへと挑戦していくことを選び、それができずに落語してしまう人はベーシックインカムをもらって余生を過ごす。エリートとその他大勢がそうやって二極化していく社会のビジョンを落合さんは描いている それを東浩紀さんは批判

p23 アパレル スタッフスタート 接客スタッフの能力をDX  p25 日立 ハピネスメーター

p34 AIは理由を説明してくれない
 人間の脳ではとうて見つけられないような、隠れた特徴や傾向を見つけ出してくれる

p36 マニュアルなどで説明できる知識を形式知、ベテランの経験やカンでこなせるが言語化しにくい知識を暗黙知という。AIはこの暗黙知をすくい上げることができてしまうのである
しかしAIは、その暗黒知を言語化はしてくれない

p38 AIには、因果関係はわからない。AIが私たちに教えてくれるのは、相関関係だけである

p39 ネットフリックス スノーピアサー

p44 BEV ワイヤレス充電

p50 かんばん方式 同じものを大量生産
セル方式 少量多品種
ダイナミックセル方式 ライン生産とセル生産を合体 AIを使ったら新しい生産方式

p53 デジタルツイン コンピュータでシミュレーション

p60 GAFAMのようなビックテックによってわたしたちの暮らしは最適化され、実に便利になった。しかしその最適化は、AIによる情報の支配によって成立している。つまり安楽な暮らしは、支配されているからこそ成立しているということだ

p61 パンとサーカス、ネットワーク効果、この2つに縛られて、安楽な暮らし、と支配と隷属からの自由はこれからも両立しないように見える

p68 web2.0 情報の流通が垂直統合から水平分離へと移行した

p73 フェイスブックは見えないところで我々の人間関係をコントロールしている タイムラインの表示は利用者ひとりひとりに最適化している

p77 tiktokやyoutubue shortには、人間の情報キュレータはいない。プラットフォームがすべてをコントロールして、だれにどのような動画を見せるかをAIによって決めるのである

p80 アドテクは監視資本主義的で嫌われているが、効率がよいので決してなくならない。この嫌いだが結局はりようしてしまうというのが新しい垂直型プラットフォームの特質の一つである


p92 ロビン・ダンバー イギリスの人類学者 ヒトが安定的な社会関係を維持できるとされる人数の上限 ダンバー数 100-200人

p93 フラットな組織構造においては初期段階では試行錯誤か可能になり、創造性を育むことができます。一方、従業員感の調整がうまくできず、従業員の対立や離職が起こり、最終的に商業的な失敗に至る可能性があります。

スタートアップが失敗する原因は、組織にヒエラルキーがないことだ

p95 自由というのは聞こえがいいが、それは無政府と限りなく同義に近い

テクノロジーは社会を支えてくれる素晴らしい存在だが、すべてをテクノロジーに任せれば大丈夫だと考えるのは誤っている

p101 政治家は強い政治権力をもっていることをたびたび批判されるが、民主主義社会が政治家に強い権力をあえて与えているのは、トロッコ問題のように、「だれもが納得できるわけでない」問題を政治決断するためなのである

p108 本書の中心的テーマは安楽な暮らしを選ぶのか、それともビックテックの支配と隷属から脱し、自由を選ぶのかという悩ましい問題をどう解決するかということである。ビックテックはパンとサーカスによる安楽な暮らしの提供と、ネットワーク効果で脱出を許さないという隷従と、2つの方法で人々を支配している

p125 山古志村が発行したNFT デジタルアートと電子住民票

p126 トークンエコノミーの問題点
ビットコイン 一秒に7つの取引しか記録できない
膨大な電力が必要

p129 スティグリッツのユニバーサルベーシックキャピタル

p131 ブルースアッカーマン ステークホルダーグラント

p136 日本最大のクラウドファンディングsite REDYFOR

p148 ブロックスタック プラットフォームに溜め込まれている情報を個人が管理する

p171 エドワード・ホール 近接
密接距離、個体距離、社会距離、公衆距離

p183 移動にはシリーズとネクサスの2種ある ジョンアーリ

p193 現代の都市は、人が集まるだけでは長続きしない。人が集まって、そこからビジネスや文化やそういったものを生み出すエネルギーを持たないと、持続しないのである

p194 シャノンマターン 雑多と混沌こそが実は都市の価値だ

p200 誰かにみられているという感覚は、社会的な動物である人間にはとても大切なのである

p214 デイビッドグレーバー 貨幣経済以前は贈与経済だった(負債を精算してしまうと、そこで関係がおわってしまうと当時の人は考えた)

p216 逆に言えば、わたしたちは貨幣経済をつくり、等価という概念を生んでしまったことによって、人間関係を持続させる手立てをひとつ失ってしまったといえるかもしれない

p220 関係と承認のあらたなシステムは、自分は社会んに承認されている、自分は他者にみつめられているという安心感を人々に与えると同時に、イノベーションや新たな文化を発生させる起爆剤にもなることができるだろう

p223 ジョブズが音楽市場で覇権を握った2003年の物語にはいくつものヒントがある

ひとつは利用してくれる人々を味方につけなければ、プラットフォームビジネスは成功しない。もう一つは、人々を味方につけるためには、圧倒的な使いやすさを実現しなければならないということである。つまりは素晴らしいユーザ体験UXが重要ということだ

p226 UI 同方向型、対面型

p230 ゼロUI アンディグッドマン テクノロジーを使う人間の側がUIを全く意識しないですむようになる

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2022年12月09日

Posted by ブクログ

佐々木さんの最新作、早速手に取った。

Web3やメタバースが進化することは、人々にどのような影響を与えるのか、自動運転も交えながら語られる内容はかなり前向きに感じた。
支配と隷属、というのは本書のキーワードと思うが、この本を読んでいるとそれは必ずしも悪いことではないということを、教えてくれたように思う。

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2022年12月08日

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