【感想・ネタバレ】ははがうまれるのレビュー

あらすじ

多くの人のトラウマと向き合ってきた精神科医が、自身の経験や専門知識も交え、子育てのこと、母親を取り巻く様々な問題について、やさしく語りかけるエッセイ集。赤ちゃんの泣き声にイライラしてしまう、ママ友付き合いで自分一人がはずれているように感じる…。日常の小さな悩みや違和感、言葉にならない気持ちを丁寧にすくい取り、そこから抜け出すヒントを提示してくれます。月刊誌「母の友」連載時に多くの共感を呼びました。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

育児にまつわる内容でも、読んでいて説教くさくなく、読者に寄り添うやさしい文章で、するする読めた。こうでなければならないといった型にはまった考え方でなく、柔軟にとらえることの大切さをしみじみ感じた。
完璧でない者がこどもを育て、育てられる。こどもであったとしても、一人の人間として慈しみ、尊厳を大切にすることを大切にしなければと思う。そう思っていても、少しでもより良い道を歩ませたいと願う親心が時に過干渉へ繋がるのだから、あんばいは難しい。ただ、同じ空間にいても別のことをして、時おり同じ時間を共有する。それくらい気楽に生きてもいいのだと思った。
自分の失敗談が子どもたちにウケるというのは面白かった。自分の失敗というものは、渦中にある時は向き合いづらく、カッコ悪くて話題にしづらい。受け止める努力と人に話せるようにまとめるのは普段から意識しようと思った。
何かが起きてからではなく、起きそうな段階で助けを求めることは大事だと実感する。それは子育てだけではなく、人生において大切だ。

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2025年11月11日

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