【感想・ネタバレ】純子のレビュー

あらすじ

四国の辺鄙な里に生まれた純子は、下肥汲みの家業にもめげずおてんばに育っていた。母は井戸に身投げしたのに化けて出る。遊女だった祖母は顔が崩れて里の嫌われ者となる。叔父は糞を詰めた天秤棒を担ぐしか能がない。それでも一家は平和に暮らしていた。だが、時代は高度経済成長期。バキュームカーの導入で家業は廃れ、さらには里の水源が涸れてしまい、暮らしはドン底。皆が生きていくためには水道を引くしかない――純子はそれを実現させるため、政治家の愛玩となることを決意するが……。古きよき日本の原風景が蘇る昭和ノスタルジックファンタジー。

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Posted by ブクログ

赤松利市『純子』双葉文庫。

淡い色合いの綺麗な表紙イラスト、タイトルの主人公の『純子』とは裏腹に極めて尾籠なうんこ小説。

四国の辺鄙な里で最下層の下肥汲みの家の家に生まれた美少女の純子を主人公にした赤松利市の『鯖』にも似たような胃がムカムカするような物語。

下肥汲みもバキュームカーの登場で廃業せざるを得なくなり、純子の家は次第に困窮していく。

本体価格680円
★★★

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2022年11月27日

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