あらすじ
婚約者の浮気が発覚したら、片思いされてる騎士との逃避行が始まりました――!
王太子レアオフェルと婚約中のソフィーリアは、夜会で彼の浮気現場を目撃。
叫び声をあげたソフィーリアへ駆けつけたのは、騎士であり長い間密かに彼女に想いを寄せるリヴィオニスだった。
ソフィーリアが幼いころから今まで国に尽くし、騎士の待遇改善に尽力してきたことを知るリヴィオニスは「僕と逃げましょう」と囁く。
その言葉通り、ソフィーリアとリヴィオニスは協力者の助力を得て逃避行をすることに――!
身分を捨てソフィーと名を変えた一人の女性と、城での安定した騎士生活を捨てた一途なリヴィオの、不器用でピュアなラブストーリー!
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匿名
お幸せにー!
好き嫌いが分かれる文体でしょうが、私はハマりました。
めっちゃ口語。落語か漫画を文字起こししたような感じ。読めば、絵が見えます。
コメディとして出力されてるけど、冒頭に至るまでのシリアスさが透けて見えます。後半の番外編『王太子殿下が浮気現場を見られちゃったので終わりの鐘が鳴りました』で、より背景がくっきりします。
国王夫妻のエピソードが、為政者としての器と人としての異常さが出ていて、物語に深みが……語り口は、やっぱりコメディ調の口語体ですが。むしろそこが良い。
個人的には、ヒロインの義母と義妹のざまぁが最も美味しい所なので、本編より番外編を読み返しまくってます。
読み返しがおすすめ
囚われのお姫様(彼の心情的に)を救う騎士の物語だね。2巻め発売にあわせて読み直しました。
いろんな人の視点で、あの時はこうだった~的な説明があるので面倒だと思う方もいらっしゃるでしょうね。
私的には一度読んでしばらくしてから読み返したせいだと思うのですが、とてもハマりました。
誰にも理解されないが、貴族としてその責務を果たさなければ行けないと思い込んでいた少女。初恋のその少女にも知られずに、回りを巻き込みつつ彼女を守る騎士。その騎士の思いと彼から知らされた少女の人となりを守り応援する、騎士の家族と騎士団員達。
彼女の悲鳴に、心の“助けて”を聞き取った騎士とその後の行動がすばやくてスゴかった。彼女が思いっきり泣けて、笑えて、思ったことをちゃんと言えているのが本当によかった。
このまま次巻読みます。
テンポよく読みました
良いですね。とても楽しく読みました。周りの大人たちに踏みつけにされた15歳の少女。でもその痛みを知っていた人がいた。優しくされたことすら知らない自分が傷んでいることすらわからない彼女に、彼は多くのことを教えてあげるのでしょう。ちょっと黒いところもあって、それぞれの人たちがそれぞれの立場で、出来事に向かい合っていて。様々な立場で書かれているのでわかりにくいと思う人もいると思いますが、まぁ、これはこれだと思います。たったひとつの悲鳴。それにより鉄壁の動きを見せるファンクラブ。楽しかったです。