あらすじ
いつも優しくて明るくて、自慢のお母さん。そんな母が48歳で若年性認知症を発症したあの日から、幸せだった毎日は徐々に崩れ始めました。
学校から帰宅すると、徘徊する母を捜して連れ戻したり、うまくできない排泄の後始末をする日々。「僕がやらなきゃ家族が壊れる」と思い必死にこらえるも、自分のことすらわからなくなっている母に怒りと悲しみが湧いてきて…。
11歳にしてヤングケアラーになった著者の衝撃の実体験をつづったレタスクラブWEBで人気の連載が書籍化。
感情タグBEST3
待ちに待った書籍化
レタスクラブWEBでずっと拝見していました。
教育に携わる者として、また、妻として母としてこのような作品に出会えて良かったと感じます。
胸が痛む場面もありますが、優しいタッチの絵で展開されていくため読みやすいと感じました。
「周りに頼れ」とひとことで言われても、周りってだれ?頼るってどうするとこなの?というのがヤングケアラーだけでなく、ひとりで介護などに追われている人の胸の内なのではと気付かされました。
若年性認知症になった母が他界して3年、そろそろ俯瞰で読めるかと思ったけどダメだった。まだまだ置き換えてしまって『やっちゃん』と同じようにもっと何かできたんじゃとか考えてしまう。だからこそこれからはそう思わないように大切な人達とは真摯に向き合って後悔のないようにしたい。かなり気持ちがリンクしてしまって読むのか辛くなるので☆1つ減らしました。
Posted by ブクログ
美齊津 康弘さんのお話を伺う機会がありました
その場でこの本を購入
ヤングケアラーは誰にでもその可能性があり
そうでなかったことは当たり前ではない
また子供だからこその葛藤があることがわかります
少しずつ社会の対応も変化しているのかもしれませんが
こうした事実を多くの人に知ってほしいと思います
Posted by ブクログ
「幼少期に母がこんなことになっていたら…」という子ども目線だけでなく、自分がこのお母さんの発症年齢を超えている今「もし自分が今こうなったら家族はどうするのだろう」という当事者目線で重ね合わせる部分も多々あり、読んでいて双方向でのやるせなさを痛感しました。