あらすじ
「束縛のない人生が一番だ」連続殺人事件の犯人を追っていた俺、水主頼斗(みずぬしらいと)は、逆に縛り上げられてしまった……。そのピンチを俺は「天狗」の少女、輪月(わつき)に「天狗の血を引く」という理由で助けられた。いや、むしろ改めて輪月に拘束された。ところで、お前の手伝いをするのはいいけど、事件って解決してるの? 俺、●師っていう和製魔法使いで、事件が解決しなかったら実は死ぬんだけど……大丈夫? 正義の和製魔法使いと不純少女の青春怪奇ストーリー!
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Posted by ブクログ
青春と怪奇、緊迫感と弛緩した空気が絶妙に交錯して、とても楽しかった。ちょい下ネタだったり、割と血なまぐさい感じだったりもちょうツボでした。NOCOさんのイラストもとても素晴らしい出来で、大満足。続き、お願いしゃっす!
Posted by ブクログ
妖怪退治の仕事人が天狗の末裔な少女と出会った.
そんな感じで.
ヒロインらしき少女と主人公らしき少年の会話が疲れる.
牡丹ちゃん可愛いわー.
「仲良くしない悪い子は首をちぎっちゃうぞ~」
Posted by ブクログ
“この世界に、「輪月消音」ってボタンのあるリモコンないかな。俺にとってのマストアイテムっぽい。
「頼斗君、おなかすいちゃいましたから、そろそろ、どこかでお昼にしませんか?でも、カレーはダメですよ。夜は輪月がカレーを作りますからね」
「レトルトのな」
「包丁で指を切っちゃったら、ばんそうこう貼って下さいね」
「レトルトだから包丁の出番はない」
「それとも……頼斗君が傷口を舐めてくれますか?きゃっ」
「だから、レトルトだから包丁の出番はない」”[P.112]
輪月さんの台詞が色々危うい。
怪奇ダーク。
牡丹さんが可愛いです。
“「怖がらせてすまない。君たちに害をなすつもりはない。少なくとも、ボクは自ら何かを攻撃するようなことはしない」
口でそう言われても信用できないほどに、気味の悪い存在だった。災害が人の形をして、そこに立っているような、どうしようもなさがある。「むしの知らせ」なんて感覚的なものはもはや必要ない。考えるまでもなくヤバい。
俺たちは出会ってはいけないものに出会っている。
峠になんてとどまるべきじゃないのだ。ここは異界にあまりにも近いのだから。”[P.262]