あらすじ
長いあいだ、ゴリラが胸をたたく「ドラミング」は、戦いの宣言だと思われていました。ところがゴリラ研究者 山極寿一さんは、ゴリラのすむアフリカの森に入り、ゴリラと友だちになって、それは誤解だったと気づきました。平和に暮らしたいゴリラたちは、争いをさけるために胸をたたいていたのです。心やさしいゴリラたちのふしぎな世界をのぞいてみましょう。
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Posted by ブクログ
ゴリラがむねをたたくのは、「ほんとうに戦いの宣言なんだろうか。」そんなぎもんをいだいた山ぎわさんが、ゴリラとともに暮らし、かんさつして気づいたことを教えてくれる。
ゴリラって、とても友好的で、平和をもとめているんだな。遊ぶ方法だって、すごくやさしい。大きなゴリラは自分の力をおさえて、小さなゴリラにあわせるんだって。
人間は、ゴリラから学ぶべきことがたくさんあるなあ。
100年以上前、人間がゴリラへまちがったイメージをもち、それを広めたせいで、たくさんのゴリラが殺されてきた。こうした人間のおろかなこういへの、ちょしゃのしずかないかりと、ゴリラへのあいを感じられた。
「もし、19世紀の探検家たちがドラミングの正しい意味を伝えていれば、ゴリラたちの平和な暮らしがもっと早くわかっていたことでしょう。」
Posted by ブクログ
ゴリラとニホンザルの親子のかんけいがぜんぜんちがってびっくりした。ゴリラは、子どもがえさがほしいと表げんするとわけてあげるけど、ニホンザルは子どもがほしがるとおこる。ゴリラは人間に近いのかな。
でも、ゴリラはあらそわない。人間はあらそう。(小3)
Posted by ブクログ
ゴリラが胸を叩くのは威嚇じゃないんだ!大人はみんな映画「キングコング」の間違ったイメージをすり込まれている。ゴリラは戦わない、とても平和的な生き物で、サルやチンパンジーと比較して思慮深いのだ。そんなゴリラを間近で観察し研究し続けてきた山極先生の語りと、ゴリラが好きでたまらなくて描き続けいる阿部知暁さん。動物園はいけても野生のゴリラに会いになかなかアフリカまで行けない私たちにもメッセージがしっかりと伝わってくる。