【感想・ネタバレ】藤陵学院の花嫁 万葉の桜と月の鏡のレビュー

あらすじ

藤原家の総領・藤原史を破滅させる「陰の花嫁」だと予言された広瀬真十。しかも彼女は、史と敵対する「常璽宮」の総帥と結ばれる運命にあるという。一方、藤陵学院では、特待生が神隠しに遭うという事件が頻発して……!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

イラストが好みじゃないんで、しばらく積読になってたんですけど、読んだら意外と面白かったです。

史も真十もお互いに好き合っているのに、陰と陽の違いだけで、その気持ちを伝えることがなかなかできない。もどかしいです。確かに二人が結ばれると人の命がなくなると言われたら、自分たちだけよければっていうのは、なかなか言えないです。

特に後半、常璽宮の総帥の正体が分かり、矢束よりはるかに入り込んでるやんって思いました。まさか史も自分の背中を預けて戦えるような相手が敵の総帥とは思わないから、知ったときの衝撃は大きいかも。

しかも常璽宮がこれまでに襲ってきた理由が、史が真十を抱いて神祇部を破滅に導くかどうかっていうゲームっていうのも、悪趣味。史が真十を抱けば、確かに常璽宮の勝ちだし、真十が自分を選べば、それはそれで史を苦しめた上で、常璽宮に繁栄をもたらすって、どっちにころんでも常璽宮にとってはいいことだけですけど、こんなこと考えてる人とは思わなかったです。

一番最後に真十の母の名前が出て来ましたけど、名前が出ると、確かにもろ常璽宮かなぁと。

ちょっと次巻が楽しみになってきました。

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2012年07月09日

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