あらすじ
大人になって忘れてしまったかもしれない
他人を思いやる物語
書店員さん本読みのプロから感動の声が続々!
生きていくうえでの強さを知る術を教えてくれる作品。(伊吉書院 盛岡南サンサ店 土屋静香さん)
神への畏れ、自然との共生、思いやりの心……。いまいちばん拡散したい一冊だ!
(ブックジャーナリスト 内田剛さん)
誰かのためを想い、行動することで、一生忘れられない絆が生まれる。読んで一緒に成長できる奇蹟の物語。
(うさぎや 矢板店 山田恵理子さん)
大人の私たちにこそ、いま何が必要かを導いてくれる力がある。(ジュンク堂書店 滋賀草津店 山中真理さん)
極限状態のなかで結んだ友情。そして学んだ“自分で考えて生きる”という力。
新中学生の長谷部幸男は憂鬱だった。自分の集落が都市開発の余波で、地元派とニュータウン派とに
分かれてしまったのだ。新興地の子は洋式便所を自慢し、地元の子は鍵っ子という存在を訝った。
夏休みになると幸男ら両派の男女九人は林間学校に参加した。その晩、突然の土砂崩れが宿舎を
飲み込み大人は全員死亡してしまう。集落には神の山と、天災が絶えない禁忌の山が並ぶのだが、
開発派は戒めを無視してそこに建てた。呆然とする九人は必死に神の山を目指す。闇に怯え
難所を超えるなか、お互いを理解し始め……。
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Posted by ブクログ
主人公が、発言によって責任感が生まれるのが怖いと感じていたのが印象的
初めは誰かの言葉を借りただけ
きっかけは様々だけど、何かについて理由を知りたいと思うことで、みんな自分の言葉になっていく
自分でたどり着いた言葉を発する登場人物は、場を動かす力があったと思う
ただ強いだけでなく、相手を尊重する優しさがある
目的は1番になることではなく、全員で生き残るための最善を探すこと
土と草木の匂い、ひやりとした朝露、汗ばむ熱気、全身の疲労を感じた。自分も一緒に同行した気分。