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美春の頭の良さとお照の素直さが面白い前半と親子の難しさと因縁を感じる後半ととても読みやすく面白かった。
二人の暮らしのこれからとか野々吉とか美雲花魁とか魅力的なキャラクターなので続編があればいいなと思う。
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元花魁と女中との生活を通して起こる事件、江戸時代の生き抜く生活の知恵や吉原で生き抜いた花魁と外で育った人の考え方の違いなどなかなか味があって面白い。
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元花魁とその見張りとして雇われた女中。2人のぎこちない主従関係が最後に強い絆で結ばれる。それまでのミステリーを解くかのような復讐や意趣返し、そして極め付けの刃傷沙汰、メリハリのある文章と魅力的な登場人物、鬼に因んだ章だてなど楽しめましたまs。
Posted by ブクログ
初読みの作家さん。タイトルは「吉原」を「なか」と読ませ「なかとそと」となる。吉原の花魁だった美晴を世話するお照を主人公とした6話から成る連作長篇だ。
最初の2話を読んで同じパターンの繰り返しなのかと思ったが、次第に様子が変わってくる。徐々に明らかになる美晴が遊女となった理由や、郭での暮らし振りに胸が塞がる。お照もまた、実父亡き後の苦労が明かされる。いつの時代も毒親に子は難儀するということか。この2人のキャラクターが対照的でユーモラスだった。
重苦しい内容の時代小説なのだが、とても読みやすく重さを感じなかった。