あらすじ
いまわたしたちが向き合っているのは、「ゼロかイチか」ですっきり解決するような問題ではありません。専門家ですらいろいろな意見があり、なにが正しいのか正しくないのか、よくわからない状態なのです。
そこで、わたしは本書でひとつの提案をしたいと思っています。それは、わたしたちは「あいまい」なままでいいという提案です。自分の心に対しても、いま抱えている悩みや問題に対しても、「あいまい」なままでうまく流していく。無理に答えを出そうとするのではなく、答えがわからない問題は、わからないままでいい。まずこの冒頭ではっきりお伝えします。
みなさんは、「知らんがな」という言葉を使ったことがありますか? 誰かが話すのを聞いたことがあるかもしれませんが、実際に自分自身で使っている人は、おそらく関西在住や出身の人ではないでしょうか。イントネーションによって使い方は変わるものの、基本的には、「大丈夫だよ」「ま、いっか」に近いニュアンスがあります。関西弁ならではのちょっとした笑いのニュアンスもあります。極めつけは、どんなものごとも「知らんがな」で話をまとめると、「いろいろあっても、最終的にはすべてオールOK、大丈夫やで」という感じで、すべてが「知らんがな」で済んでしまいます。
つまり、「知らんがな」は、とにかく「あいまい」な言葉なのです。でも、この言葉に含まれている「あいまいさ」によって、悩みや不安から素早く身を引き離すことができ、言葉をかけた相手の心もゆるんでほっこりするなんて、なんだか素敵な言葉だと感じませんか。本書では、この「知らんがな」を新しい時代のキーワードとしながら、心を楽にして人生を楽しく生きるためのツールとして紹介していきます。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
あいまいさを受け入れる、べき、ゼロ思考をやめることが大切
何か嫌なことがあっても、知らんがなと受け流す
ABB理論の思考は変えれる
自分でコントロールできない事に悩まない
Posted by ブクログ
題名に惹かれて借りた本。関西人の私には馴染みのある言葉で今までにも使ったことはあったけど、この一言がこんなにも威力を発揮する言葉だったとは。色々答えの出ないことを長々と悩む癖があるけど『知らんがな』と思って解決しないままにしといても大丈夫というのは、ラクになった。自分のことは自分のこと。他人のことは他人のこと。他人のことまで知らんがなと思って思い悩まないようにしたいと思った。
Posted by ブクログ
☆以下の方、特におすすめです☆
・自分の心を整理したい
・頑張りすぎてしまう
・自分を知るための考え方を知りたい
図解もあるのでわかりやすい!
ところどころ箇条書きでまとめてくれているので、要点もスッと入ってきます。
要点だけでもノートにメモしておけば、忘れずに意識し続けられるので、実用的な本だと思いました。
ちなみに、本書で推奨されている「知らんがな」の使い方は、自分に対してであり、他人に向けるものではないので、心を軽くするのにいい言葉だなあ…!と感じました。
ただ、関西の方ならなじみがある「知らんがな」という言葉について、どのようなニュアンスを含んでいるのか解説してくれているものの、あまりしっくりこなかったです…!笑
Posted by ブクログ
「自分でコントロールできない問題は考えない」という趣旨の本。様々な参考図書をきれいにまとめた感じ。
類書でよく見かける主張なので目新しさはない。時折り出てくる本書独自の言説は参考になった。
<アンダーライン>
★★★★
「あいまいさ」を受け入れる力(あいまいさ耐性)を高めるためには、「自分には固定観念がある」と客観的に知っておくことが、第一歩になります。
★★★★★
「ギャップメモ」
①自分のなかにある特性を3つ書き出しましょう。
②①で書いた3つの特性と矛盾するエピソードを書き出しましょう
★★★★★
カナダのトロント大学の研究では、小説を読むと「認知的閉鎖欲求(ある問題に対して確固たる答えを求め、あいまいさを嫌う欲求)」低くなると報告されています。
★★★★
「とらわれてもいい」と考えると、道は開ける。
「変えられないもの」にとらわれないためには、ものごとを「変えられない」と思うのではなく、「変えなくてもいい」と思えばいい
★★★★
たとえネガティブな気持ちでも、自分にとって本当に大切なことなら、むしろ「とらわれてもいい」
★★★★★
なにかに「とらわれた」ということは、その人特有の意味がそこにあるということ。それが、その人のパーソナリティ(性格・特徴)に大きな影響を与えています。