【感想・ネタバレ】われわれは地球人だ! : 1のレビュー

別々の高校に通う3人の女子高生。
彼女達はそれぞれの事情を抱えて巨大ショッピングモール パンゲアに集います。
彼女達を乗せ(?)突然地球を飛び立つ巨大ショッピングモール。
これまで全く接点のなかった3人の少女達が、巨大ショッピングモールでの共同生活&宇宙旅行をはじめるのですが…。

まずはこの物語の主人公となる3人の少女をご紹介します。

オープンを控えた巨大ショッピングモール・パンゲアを作った会社の社長令嬢 飛野 火乃子(ひの ひのこ)。
彼女は、父親のツテでショッピングモールのオープンイベントに招待されようとする同級生達に嫌気が差し、オープンに向け忙しい両親にクリスマスの約束を反故にされ、学校でも家庭でもショッピングモールのことばかりな状況に怒りを募らせていました。
そしてついに怒りが頂点に達した火乃子は家にあったショッピングモールのカードキーを手にパンゲアへと向かいます。

奈々鉢 弓(ななはち ゆみ)は多数派を嫌い、我が道をいく少女。
大衆音楽や巨大ショッピングモールの商業主義に反発を感じるものの、パンゲアのちらしにレア物インディーズCDを取り扱うショップの広告を発見し、開店前に並ぶべくショッピングモールへと向かいます。

春畑 未々美(はるはた みみみ)は両親の仲を取り持つために、頑張って貯めたお金でショッピングモール内にできるレストランの高級コースを予約していました。
しかし、そんな未々美の気持ちを知らずお互いを罵る両親の姿に耐えきれなくなった彼女は家を飛び出し、気が付けばショッピングモールに来ていたのでした。

ショッピングモール店内から聞こえた不審な音に様子を伺いに入った未々美は、そこで破壊活動をしている火乃子とそれを見ていた弓に遭遇します。
3人で言い争いをしている最中、突然轟音が!!
音が止んだと安心する彼女達の前には宇宙空間が広がっていたのです!!

どんどん地球から離れていくショッピングモールですが、店内は不思議な事に空気も重力もあり、電気の供給も途絶えていません。
一体どういう原理でそうなっているのかは全くの謎。
ですが彼女達はその状況を受け入れ、快適に過ごしているのです。

この物語にはとにかくワクワクが詰まっています。

子供の頃、ショッピングモールやデパートに住んだら楽しそう!と思ったことはありませんか?
この物語はそんな子供の夢物語が描かれているようなワクワクが詰まっています。
謎だらけで全く解明されていないのですが、「理屈は解らない。でも凄い科学力が働いている!」そんな感覚的な摩訶不思議もワクワクポイントです。
主人公の3人が抱える問題が今後どうなるのかも注目のワクワクポイントではないでしょうか。

この物語の“SF”は「サイエンス・フィクション」としての“SF”だけではなく、藤子・F・不二雄先生が提唱した「すこし・ふしぎ」の“SF”なのです。

果たして3人は地球に無事帰還することができるのか!?
そもそも何故巨大ショッピングモールは宇宙に旅立ったのか!?

彼女達の宇宙旅行を一緒に楽しんでください!!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

ネタバレ購入済み

宇宙船ショッピングモール

匿名 2024年04月12日

ショッピングモールが飛び立って宇宙船代わりとなり、中にいたJK3人が宇宙を旅するというもの。いや、どういうことw?発想が面白すぎるだろ。

#シュール

0

「青年マンガ」ランキング