あらすじ
『激レアさんを連れてきた。』『あざとくて何が悪いの?』『ノブナカなんなん?』などに出演する人気アナウンサーがきっと誰にでもある思春期のあれこれをさらけ出した初エッセイ集!
「かわいいだけじゃやっていけない」と悟った幼少期、暗黒期と語る中学時代、そして現在のアナウンサー・弘中綾香の“骨格”を形作った高校時代……。
30代を迎えた今だからこそ紡ぎだす“アンクール”で等身大の自分。
進路に迷う学生から、目の前の仕事に悩むサラリーマンまで。
人生の次のステップに進むためのヒントが詰まった本書をぜひご覧ください。
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Posted by ブクログ
エッセイはあまり読まないけれども、興味を持てたし、読みやすいと感じた。
この本を読んで思った事は、弘中ちゃんは相当負けず嫌いであることとかなり意思が強そうだということだ。
やはり強くなければ、テレビ業界ではやっていけないんだなぁと感じる。
かわいいだけではやっていけない、愛嬌だけでは許されないことがある、と学んだエピソードから始まり、得意なことがないと感じていた弘中ちゃんが負けず嫌いな性格と勉強での成功体験によって中学受験を決意する。
中学受験はしていないものの、勉強を頑張るきっかけは自分ととても似ていた。
勉強では男女差がつきにくいとという考えも、私が持っているものと同じだった。
中学受験の面接では大人の就職活動のように、笑顔で嘘をつくようなことも求められるという記述を見て、中学受験組がどこか大人びているように感じるのは、こうした経験からきているのだなとわかった。
あまり中学受験に対して肯定的ではなかったが、面接を通じて、自分の経験や思考を言葉で伝えるような機会を得られたり、目標に向かって取り組むような経験ができることから、中学受験は子供の成長のきっかけになりそうだと感じた。
人生をもう1周できるのであれば、中学受験をしてみたい。
入学した中学校で多様性に触れたような経験も興味深い。
私の場合は大学に入ってから自分と明らかに生活レベルが違うような人たちと接する経験を初めてしたが、中学でそうした経験をしていたら、また違う生き方になっていたかもしれない。
外国人へのインタビューや成果を認めるときに使われるDeserveという単語について、「自分がやってきた。これまでの積み重ねを自分自身で認める。」「私はここまでやったんだから、そうなるのは当然よ」という解釈は、私も弘中ちゃん同様に自己肯定感を上げるための言葉としてとても良いものだと思った。
私もそういったマインドを持って生きていきたい。
正直、女子校や大学までエスカレーター式の学校に対してはあまり良いイメージを持っていなかったが、このエッセイを読んでかなりイメージが変わった。
モテや勉強の出来などの評価軸が存在せず、いかに個性で突き抜けられるかが求められる環境は、今まで私が経験してきたような公立高校に入り、大学受験をする中には存在していなかったと思う。
どうしても勉強が気になって、行事にも力を入れられなかった。また男は力仕事など性別、役割分担がされていると言うことをこの本を読んで理解した。
女子校に入学することによって、男性がいなくても、何でも自分でできるんだと言う自己肯定感が手に入るし、個性を持って楽しく過ごせそうだという印象を受けた。
長所はアレルギーがなく好き嫌いなく何でも食べるという話になんだか共感ができた。一方で、飲みニケーションをやはり先輩や上司の話はとても勉強になる。自分だけでできる経験には限界があると思っており、こうしたエッセイや周りの方々の話を聞くことによって、同じ経験を追体験でき、視野が広がると思った。
高尾山で出会った人の話や美容師さんとの話もそうだが、人間関係を大切にしていたことも弘中ちゃんがアナウンサーとして成功した理由の1つなのではないかと思った。
凡事徹底という言葉はすごく刺さった。
私は仕事の中でスピードを優先してしまって、品質が伴わない対応をしてしまうことが時々ある。
やはり時間がかかってでも小さなことを徹底してミスなく対応することが大切だと感じた。
Posted by ブクログ
子どもたちや嫁さんが観ているのをのぞき見するくらいで、もう殆どテレビは見ない。
なので、彼女のことは見たことあるのかどうかすらピンと来ない。
それでも『ダ・ヴィンチ』で連載→早々と単行本で出版となるくらいなのだから、世間での知名度はなかなかのものなのだろう。
何かの拍子で、他の方のレビューを読んで気になりカーリルに登録していたもの。
読み始めると、よく知りもしない人の半生(主に学生時代)の振り返りを読んで楽しめるのだろうかという気もしたが、なかなかに興味深かった。
中学受験で慶應義塾中等部に入り、女子校→大学へと進学して行った弘中さん。
はたから見れば輝かしいまでの道程のように見えるが、その中でも感じるコンプレックスや及ばない点、逆にはっきりと感じる自分の強み、歩んできた道のりの恵まれていた点を嫌味なく等身大に綴られていると思う。
自分も高校は、エスカレーター式の男子校という特殊空間だったので、何となくわかる気がする。
お勉強が得意だったかと問われれば得意だったと答える。
でもそんなことでは自分のアイデンティティが確立できないくらいに変人が集まっていたと思うし、世間の広さを感じる3年間だった。
人気アナウンサーに大成されたという事実もある中で、いやいやそうは言っても天から与えられたものはあるでしょ、とやっかむ部分もなくはないし、ちょっとカッコつけ過ぎのように感じるところや、逆にわざと何処にでもあるいたって普通の人生のように書いているのではと思う部分もあるけど、簡単に想像してしまうよりも人並みというか、その人にはその人の困難や努力、七転八倒を経ての現在があるのだろうなぁ、とあの頃に思いを馳せながら実感した。
最後の最後、誰しもが備えている「私が持っている″何か″」をビンゴカードのよう表現するところ、いつか突然出会い花開く適性の喩えとして唸らされた。
Posted by ブクログ
頑張って、人に好かれなくていい。
分かってくれる人だけいればいい。
友達は少なくていい。
年を重ねるごとにこの想いは強くなっていく。
ー本文より
テレビ朝日の弘中アナになる前の
弘中綾香が詰まった一冊。
人に好かれたいと思って
行動してしまうことが多いけれど、
段々虚しくなってきたり、
疲れることが多い気がする。
一線引いて関わっていくのも、
時には大切だと思う。
適度な距離感を大切にしたいと思った。
Posted by ブクログ
本人的にはクールではないらしい。
雑誌『ダ•ヴィンチ』で2020年5月~2022年10月に連載されたエッセイをまとめた本でした。
冒頭、
_あまりにも早すぎる回顧録を出版させていただく運びとなりました。
連載中に弘中さんは30歳を迎えます。
幼少期、小学生、中高、大学と、アナウンサーに至るまでの弘中さんのエピソード。
アナウンサーのポジションの選考が進むまで、なろうなんて思っていなかったのですね。
勉強漬けの小中学生になった経緯、
でも持ち前の愛嬌が小さい時からいつも輝いていそうで、
大人になる過程で自分の身の丈、現の自己像、みたいなものへの理解をきちんと深め、わきまえていっているようなところがすごいなーと。
自身は全然なくても自己肯定感がある、と周りから見られるのは、だからなのかも、と思ったり。
たんたんと、してできたらできるし、してできなかったら今はできない、これからについてはまたやってみないと分からない。
やっぱりクールだ。
Posted by ブクログ
社会人として正しく経験を積んだ、きちんとした"大人"だな。と思った。自分は正しい大人じゃないので、「相手が喜んで動きやすい指示を出しましょう」のところなど、自分のうまくやれないことを説教されている気分になり、はい……。となった。(弘中さんは悪くないが。)全体的に強かだなと思った。まあハードそうな業界だし強かでないと生きられないよね。
ところどころ共感できるポイントもあり。幼い子の間でも自分の世代のものがまだ流行っていると知った時のうれしさあるよね。あと何かわかる〜と思うことがあったんだけどちょっと忘れた。
なんか、最近読む女性の著作物、全般的に昨今の女性にまつわる話題(男女平等、夫婦別姓など)が大体盛り込まれていて、出版社からそういう要請があるのか避けて通れないのか書きたいのかわからないし、別にいずれの主張も反対ではないんだけど、「もうわかったよ!」みたいな気持ちにもなった。これは私が最近読んでる本の傾向のせいなのだと思う。なんか、女の手によって女であるが故の苦悩を書かれることにいい加減飽きてきたみたいなところがある。わかったねんみたいな。いや弘中さんは悪くないんだけど。それならここに書くなや、なんだが……
とりあえず、慶應女子高に通ってみたかったな〜。告白おじさんの話怖かったな。