あらすじ
「喫茶リコリコへ、ようこそ!」
あの破壊された旧電波塔をのぞむ東京の東側にあるオシャレでおいしいカフェ――それが、喫茶リコリコである。
本作はオリジナルテレビアニメーション『リコリス・リコイル』では描かれる事がなかった錦木千束や井ノ上たきななど、看板娘たちが織り成すありふれた非日常のちょっとした物語。
おいしい甘味に、ガンアクションに、ゲームに、人情ドラマ、ゾンビと怪獣にロードムービー……そしてほのかに愛!? もちろんコーヒーに人助けだって!!
「どんなご注文も……おまかせあれ♪」
そんな日々を積み重ねていくことで彼女たち絆が生まれていく――オマケ付きお菓子のバラエティパックのような何でもありの詰め合わせを原案者自らがスピンオフ小説化!
ファン必読!
2022年夏アニメ話題作「リコリス・リコイル」のスピンオフ小説。
銃器を用いて秘密裏に犯罪者を処分することを任務とするリコリス。
いわゆる暗殺者である主人公・千束&たきな。
本作はそんな彼女らの表の顔というべきか、看板娘として働くカフェ・喫茶リコリコでの日常を中心とした短編集的な内容となっている。
エピソードごと、シーンごとに様々な人物の視点から描かれる点が面白く、グルメ小説か!?と思ってしまうようなコーヒーやスイーツといったカフェメニューの美味しそうな描写がGOOD。
一部ガンアクションもあり、こちらも千束&たきなの連携の様子等、臨場感はバツグン。
全体的に常連客たちとのふれあいをはじめ、人情味溢れるコメディ作品に仕上がっているが、リコリスの装備品や千束の使用銃器、射撃スタイルの解説等の内容も見逃せない!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
著者初読。アニメが面白かったのでこちらも手に取ってみたが、原作者が自らスピンオフ小説化という事で大変楽しめた。アニメではガンアクションがメインだった記憶があるけど、こちらは喫茶リコリコの日常的な物語で、その中には甘い話、しょっぱい話、とても苦々しい話などバラエティに富んでいた。大学生の頃初めてチェーン店じゃない喫茶店でエスプレッソを注文した時「ちっさ!?」って思ったのを思い出したw。それにしてもなんだか世界観が優しい気がして読後感が非常に良い!最後の女子中学生3人組はどんなザマァ展開になったのか気になる。
Posted by ブクログ
全体的に面白かった。特に5話のご注文は?は泣いてしまった。辛い時に助けてくれる千束のあたたかさ、絶対的な安心感で泣けた。自分も重なったところもあるのかも。カナちゃんに幸あれ。最初の方の拳銃の話が最後に回収されると思ってなかったから驚いた。
途中のおじさん目線が気持ち悪くて読むのやめようかと思ったけど最後まで読んで良かった。
Posted by ブクログ
元気で可愛い千束や、ほのぼのした喫茶リコリコの日常を、ニコニコしながら見守る気持ちだった。
それなのに常連客カナの話では急に深刻になり、リコリコでのわちゃわちゃしたどうでもいい平和な話が霞むほど、集中して読まされた。
どれだけ憎んでも人を殺せないカナが、自分自身なら殺せてしまうことが悲しかったけれど、みんなが守ってくれて良かった。リコリコはみんなの大切な居場所となっていることがよく分かる話だった。