【感想・ネタバレ】発達障害の人が見ている世界 精神科医が伝えたいADHD、ASDの人との付き合い方のレビュー

あらすじ

失礼なことを悪気もなく言ったり、
繰り返し約束を破ったり遅刻したり、
すぐに泣いたり怒ったり、
じっとしていられなかったり…

理解に苦しむその言動も、本人たちが物事をどう受け止め、感じているのか、つまり“見ている世界”を理解し、その対応策を学ぶことで、ともに生きるのが楽になるはずです。

たとえば、「発達障害の人には社交辞令や皮肉が通じない」といいう困りごとの場合、その理由が「脳の特性により、言葉を字義通りに受け取ってしまう」という原因によるものだと知れば、少しは気持ちが落ち着くでしょう。
そして、「発達障害の人と話すときは、極力ストレートな表現を心掛ける」という対処法にも納得がいくはずです。

この本では、大人から子どもまで、そんな身近にある困りごとを32個紹介し、その理由と対応策を紹介しています。

「自分も発達障害かも?」と思う人も、生きづらさの正体を知ることで適切にサポートを受けたり、対応策をとったりしていくことで、困りごとが解決されていくことでしょう。
特性を持つ子どもの親御様も、子育てが少し楽になるはずです。

定型発達の人でも、発達障害の特性に似た傾向を持つ人は、決して少なくありません。
また、発達障害との診断はくだらなくとも、発達障害の特性を持つ“グレーゾーン”の人もいます。
発達障害なのか。
グレーゾーンなのか。
定型発達なのか。

そういった診断的な面だけにこだわらず、さまざまなコミュニケーションの困りごとを解決するツールとしてこの本がお役に立てれば、これほどうれしいことはありません。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

空気が読めない、会話が成立しない。優先順位がつけられず、約束時間が守れない。はまると我を忘れる。臨機応変に対応できない。夜は寝られず、朝は起きられない…ADHDは20人に1人、ASDは100人に1人。付き合いにくいと感じられる中、彼らも傷つき安さを抱えている。一方、肯定的な面もある。多動性の行動力、抜群の記憶力、発想力という強力な武器。発達障害は病ではなく特性。理解が必要。とはいえ、安易に行動の問題を発達障害に帰着するのはよくない。悪意ではないのか、矯正可能か。個性を尊重しながら生き易い社会を目指すべし。

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2024年01月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・注意散漫、自分の興味を持てない話には集中できない。マインドワンダリング。
会話中でもマインドワンダリングしたり(ADHD)、自分の世界に逃げ込んだり(ASD)。
→うまく興味ある事柄に結びつけて話を聞けるようにもっていく

・「後回し」
優先順位がつけられないASD、どこから手をつければいいかわからない
目移りしてしまうADHD、新しく発生した案件に気持ちが向いてしまい重要案件に手をつけられなくなったり
→ASDの人には優先順位の意識づけを。
ADHDの人には気が散らない環境を。
特性を見極めてフォロー。
ToDoリストを毎朝更新して目の前に貼る

・「遅刻グセ」
時間の見積もりが下手
本人が申告した3倍の時間がかかると踏んで準備を始めるように促す
“見積もり時間×3の法則“
相手に合わせて幾つかの対策を用意することが得策

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2023年12月31日

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