【感想・ネタバレ】発達障害の人が見ている世界 精神科医が伝えたいADHD、ASDの人との付き合い方のレビュー

あらすじ

失礼なことを悪気もなく言ったり、
繰り返し約束を破ったり遅刻したり、
すぐに泣いたり怒ったり、
じっとしていられなかったり…

理解に苦しむその言動も、本人たちが物事をどう受け止め、感じているのか、つまり“見ている世界”を理解し、その対応策を学ぶことで、ともに生きるのが楽になるはずです。

たとえば、「発達障害の人には社交辞令や皮肉が通じない」といいう困りごとの場合、その理由が「脳の特性により、言葉を字義通りに受け取ってしまう」という原因によるものだと知れば、少しは気持ちが落ち着くでしょう。
そして、「発達障害の人と話すときは、極力ストレートな表現を心掛ける」という対処法にも納得がいくはずです。

この本では、大人から子どもまで、そんな身近にある困りごとを32個紹介し、その理由と対応策を紹介しています。

「自分も発達障害かも?」と思う人も、生きづらさの正体を知ることで適切にサポートを受けたり、対応策をとったりしていくことで、困りごとが解決されていくことでしょう。
特性を持つ子どもの親御様も、子育てが少し楽になるはずです。

定型発達の人でも、発達障害の特性に似た傾向を持つ人は、決して少なくありません。
また、発達障害との診断はくだらなくとも、発達障害の特性を持つ“グレーゾーン”の人もいます。
発達障害なのか。
グレーゾーンなのか。
定型発達なのか。

そういった診断的な面だけにこだわらず、さまざまなコミュニケーションの困りごとを解決するツールとしてこの本がお役に立てれば、これほどうれしいことはありません。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

当事者の目線が、文章でも視覚的にも表現されていて、困っている状況が分かりやすい。

自分かも!?と思ったあなたへという、1言ヒントがあり、診断があるなしに限らずに、困りごとを解決するなための具体的な方法がわかりやすく書いてある。

視覚的にもわかりやすい本。

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

この本を選んだきっかけは、ある人とコミュニケーションがうまくいかないことに悩んでいたからです。取っ掛かりとして良かったです。

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2025年07月04日

Posted by ブクログ

書評で知り手に取ってみた。イラストが多用されており、非常にわかりやすい。

このご時世では、誰もが知っておくべき内容ではないかと思う。

苦しんでいる人が理解されるようになった一方、昔は変わっているで済んでいた人もラベリングされるようになり、いろいろと考えさせられた。

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2024年11月07日

Posted by ブクログ

ADHD、ASDのまとめ、発達障害は障害ではなく思考や言動の癖と考えると楽だなぁ、結局ひとつの個性として受け入れてゆく!

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2024年10月06日

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私はADHDですが、病院で診断を受けたとて、日々の行動特性の全てについて医師から説明を受けることは出来ません。
なので、これが特性によるものなのか?甘えや怠慢からくるものなのか?葛藤を抱えることになります。

本書は簡単な説明(これも特性に配慮してか)で、明瞭に特性が図解されていて、なるほどこれも特性によるものの可能性があったのか!と納得でした。

例えば、お風呂嫌いの子、と言うページでは、「ADHDは毎日同じ時間に同じことをするのが苦手で変化を求めます」とあり、私は常日頃から、「排泄は時間の無駄なので全員オムツすればいいのでは?」などと嘯いていたのが説明がつきました笑

また、ASDとADHDの対比で説明されていたので、私(ADHD)からすると理解できない行動も背景がよくわかりました。

個人的には、注意力のなさは仕組みでカバーして、新奇性に強く惹かれ行動に移せる強みを活かし、登れるとこまで登ってみようと思えた次第です。

ありがとうございました。

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2024年10月04日

Posted by ブクログ

子供から大人まで発達障害の困りごとを事例とともに紹介。周りからはこう見えるけど、本人からはどう見えているのか。対処法も書かれている。理解と工夫で、生きづらさを少しでも解消できればいいな、と思う。

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2024年06月09日

Posted by ブクログ

発達障害について例をあげながらわかりやすく説明してくれる。そして、この本の何より良かったところは、当事者に対しての生き方のヒントと、周りの人に対しての解決方法(緩和方法)のように2方面から論じていて、発達障害の方もそうでない方も両方読んで納得できる本になっているところである。また、この本を読んで、部分部分当てはまる特性があったので、ADHDやASDではないなと自然に思っていたけれど、部分的にはその特性をもつ人はかなりいるのではないかという気づきがあった。

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2023年11月30日

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発達障害についてADHD・ASDを中心に書かれている本。
私自身が発達障害なのでは無いかと思い、精神科に行ったところそのような気があるというような事を言われました。
そのことを人に打ち明ける際に説明をするための資料として医者から勧められ購入しました。
読んでみると自分の事を言っているような所もたくさん有り、どのように改善すべきか、周りの人はどんな風に対応していけば良いのかが丁寧に書かれていてとてもお勧めです。
私は就職してしばらく経ってから発達障害を疑いましたが、学生時代からこのような傾向があったような気がします。その時は、自分の努力不足なんだと考え落ち込むことも多かったです。しかし、この本に出会って少しだけですが救われたような気もしました。もし発達障害かもと感じて悩んでいる方がいれば、この本を読んでみて欲しいです。

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2023年11月23日

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特徴をひとつひとつ独立させて扱い、その対処法を明らかにしているのが素晴らしい。また、ASDとADHDで原因が異なる点を解説するなど、実際の状況を読み解く上で参考になる内容。

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2023年08月19日

Posted by ブクログ

誰が読んでも分かりやすくまとまってる!!
無理のない対処法が書かれていて現実的で良かった。
自分や周囲の人で当てはまるかも...という部分もあって、勉強になった。

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2025年10月14日

Posted by ブクログ

収録されている内容は基本的なものなので入門書といったような感じ。
読みやすくてわかりやすいのと、発達障害の人と共に過ごす人だけでなく、当事者へのアドバイスも載っているのが面白いなと思いました。

私は、脳は常に「動け!」と命令を出しているということをこの本で知って
自分なりにですが、発達障害の人の行動に納得できました。

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2025年09月14日

Posted by ブクログ

イラストも多く、Q&A方式で解決策が書かれていたため非常にわかりやすかった。発達障害について学ぶというよりも、知りたいという人向け。

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2025年04月19日

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発達障害の特徴、特性を多方面から記述されており、当事者、関わる人双方がどう行動、対応していけばいいかわかりやすく文章化されている。

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2025年01月23日

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発達障害、ADHD、ASDと、単語を聞いたことはあるけどその中身はなんとなくでしか知らなかったので、少しでも理解を深めるきっかけになればと思い読んだ一冊。
こういう傾向の人にはこう接してみましょう、みたいに対処法が丁寧に書かれてるんだけど、それはどれも「想像力を持って人に優しくあれるかどうか」が問われているように感じました。「普通の人」には優しくできても、発達障害の人(本に書いてある一例を出すなら、ささいなことで怒ってしまう人)に対して「あんな気の短いヤツにこっちが優しくする必要なんてない」という思考を持ってしまうと、それは少し悲しいというか。
「発達障害」という名前は医学的な観点で診断を下す必要があるから付けられているだけで、定型発達の人と発達障害の人に明確な線引きは多分ないんだろうな、と感じました。この本の冒頭で発達障害のことを「脳の特性」と表現しているように、得意なことや苦手なことがグラデーションのようになっているだけで、同じ人間なことに変わりはないというか。なんかあんまり上手くまとめられなかったんですけど、読んでよかった一冊です。

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2024年12月23日

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タイトル通りの本
発達障害の方と関わる時に心に留めておくと良いことがわかった
学べば学ぶほど、自分も含めてみんな発達障害の傾向はある表れ方と場面と程度の問題なのでということもわかった

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2024年05月30日

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身近なあの人の事を理解したくて読み始めました。
そしたら、『私のこと?』みたいな文章もちらほら。私も特性があるのかも。

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2024年05月11日

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ネタバレ

空気が読めない、会話が成立しない。優先順位がつけられず、約束時間が守れない。はまると我を忘れる。臨機応変に対応できない。夜は寝られず、朝は起きられない…ADHDは20人に1人、ASDは100人に1人。付き合いにくいと感じられる中、彼らも傷つき安さを抱えている。一方、肯定的な面もある。多動性の行動力、抜群の記憶力、発想力という強力な武器。発達障害は病ではなく特性。理解が必要。とはいえ、安易に行動の問題を発達障害に帰着するのはよくない。悪意ではないのか、矯正可能か。個性を尊重しながら生き易い社会を目指すべし。

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2024年01月06日

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発達障害の特性
・ミスをよくする
・傷つきやすい
・忘れ物が多い
・人の話を聞けない
みんな程度の差はあれそうじゃないの?と思いながら読んだ 理解できる部分とそうでない部分があった

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2023年10月14日

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うちの息子はすでに医療機関でASDの診断済みなので目新しくはない内容だけれど、こういう接し方は小中学校の先生には知っておいてほしかったなと思う。特別支援教室の先生ですら頭ごなしに叱ったりする人がいるので(支援教室を担当していても専門の教育を受けているとは限らないのがもどかしいところなのだが)幼稚園や塾なども含め教育関係の人には広く知ってほしいと思う。

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2023年08月10日

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発達障害者へのサポーター向けの良書。もちろん当事者が読んでも勉強になる。思った事をハッキリ言うことに罪悪感や危機感が無いのはすごく共感出来た。

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2023年07月26日

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理解し難いと感じていた行動にもこんな理由があるんだ、と少し寄り添うことができるようになった気がする。

自分にも当てはまる状態にも解決策を提示されていたのでやってみようと思った。

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2025年03月12日

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ADHD気質がある後輩の面倒を見ることになり、毎日イライラしながら過ごしていたため、どのように接したら良いかを学ぶために読んだ。
本人から見た世界を考えたことはなかったので、視野を広げることができてよかった。また、ADHD、ASDの違いを分かりやすく学ぶことができた。

自分がイライラしないためにも、端的・論理的・客観的に伝える必要があると学んだが、その言葉選びが難しく、こちらが努力しなければならないことに不満を持ってしまった。

本としては、社会人だけでなく子供に対しての接し方も含まれているので、自分の必要な内容を掻い摘んで読むのがいいと思う。

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2025年01月02日

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子供への対処策は知っていることが多かったが、大人に対する対処策はなるほどなあと思うことが多かった。

周囲にも思い当たる人がいる。「脳の特性」と理解したいが、本人にも自分の脳の特性を知ってほしいと思う……

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2024年08月21日

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発達障害の人に対する、なんで、どうして、どういう気持ちなの、という部分を解説してくれる。
なおかつ、対処法についても書かれている。

とてもわかりやすいと思った一方、職場での対処法に関しては、発達障害にかなり理解がある人が上司でないと実践は難しいように感じた。

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2024年07月11日

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発達障害は病気ではなく『脳の特性』
近い将来、“発達障害”という言葉も見直されるのだろうなぁと感じることのできた一冊です。

この本を読みながら色々な人の顔が浮かんできました。昔付き合っていた人、職場の同僚、友人など、、、。

昔の恋人はまさに発達障害でした。
しかし付き合っていた当初は発達障害という言葉すら知らず、あまりにもの話しの噛み合わなさに、
「わたし今、宇宙人と話してるのかな」
とか
「今お互い日本語で話してるってことで合ってる?」
とか随分酷いこと言ってしまったなと思います。
当時はコミュニケーションが全く取れない相手にひたすらイラついていました。

この本が世の中にもっと知れ渡るといいなと思います。

そして本を読み進めて行く中で、あ、これ私にも当てはまるかも、、と思う部分も見つかりました。
ひとりひとりがオンリーワンの個性ですから、その個性をきちんと理解しようとする姿勢を持った人間になりたいと思いました。

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2024年05月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・注意散漫、自分の興味を持てない話には集中できない。マインドワンダリング。
会話中でもマインドワンダリングしたり(ADHD)、自分の世界に逃げ込んだり(ASD)。
→うまく興味ある事柄に結びつけて話を聞けるようにもっていく

・「後回し」
優先順位がつけられないASD、どこから手をつければいいかわからない
目移りしてしまうADHD、新しく発生した案件に気持ちが向いてしまい重要案件に手をつけられなくなったり
→ASDの人には優先順位の意識づけを。
ADHDの人には気が散らない環境を。
特性を見極めてフォロー。
ToDoリストを毎朝更新して目の前に貼る

・「遅刻グセ」
時間の見積もりが下手
本人が申告した3倍の時間がかかると踏んで準備を始めるように促す
“見積もり時間×3の法則“
相手に合わせて幾つかの対策を用意することが得策

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2023年12月31日

Posted by ブクログ

道徳(今は何て表現するのかな?)の授業で取り扱ってもらいたい本。発達障害の人の視点だけでなく、関わる人の視点も書かれているので、すごく分かりやすい。誰もが生きやすい社会になればいいなと心から思う。

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2023年11月04日

Posted by ブクログ

身近にもいるちょっと変わった人が何を考えていてどう共に生きていくのかが書かれています。
ただ対処法というよりは手助けしてあげましょうや見守ってあげましょう等なぜこちらがそこまでしなければいけないのだろうと思ってしまう内容でした。
なので、お子さんや仕事関係の人など現状逃げられない人が読んだらいいかなと思います。
私も人間関係で悩んでこちらを読んだのですがあきらめて自分が変わる努力をしています。

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2023年11月03日

Posted by ブクログ

定型発達の人でも何かしらの特性はあると思うので、今までとは違ったコミュニケーションの仕方を考えて行った方が良いと思った。

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2023年10月11日

Posted by ブクログ

発達障害の種類とそれぞれの特性、周囲からの捉えられ方と本人の思いの違いが説明されており、読みやすく、理解しやすかった。
近くに発達障害の人がいるのなら、一読してみるといいと思う。近くにいなくてもこれから関わり合う可能性も高いので知っておいた方が良いと思う。

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2023年08月09日

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