あらすじ
高良縊想星はどこにでもいる普通の高校生になりたかった。
好きで選んだわけではない「仕事」を隠して通う学校で、なぜかクラス一の美少女・白森明日美に告白されて付き合うことに。
舞い上がる想星だが、放課後や休日は「仕事」に追われてデートすらなかなかできず、すれ違う二人。
そんなある日、想星は「仕事場」で少し不思議な同級生・羊本くちなを目撃する。
実は、想星の「仕事」は暗殺者。どうして彼女がこんなところに――
絡み合う恋は甘くて苦く、せつなくて、なりたい「普通」は近くて遠い。
殺して命を奪う彼と、ふれただけで命を奪う彼女。ちょっぴりダークなラブコメ、開幕。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
【命を奪う程に普通から遠ざかる恋の中で、心は暗黒に染まりゆく】
暗殺を生業とする少年が恋と仕事で葛藤する物語。
人を殺す程に命の残機は増えるが、死ぬ程に心のどこかが壊れていく。
想星は、何よりも普通を希ったが、彼のズレた感覚は致命的なまでに危うい。
そんな彼に好意を寄せた明日美に己の本性を誤魔化して、嘘で塗り固める。
当然、関係が長続きする筈も無く、孤独にうち震える想星を慰めるように同じ世界で生きるくちなと出逢う。
普通を願うなら仕事は辞めなければならない。
しかし、簡単に辞めれない決意が、想星の心を暗黒に染めるのだ。
Posted by ブクログ
高良縊想星は、人を殺す毎に命のカウントを増やすチート持ちの殺人者。そんな彼に突然告白してきた明日美。仕事場に何故か現れていた同じクラスのくちな。
明日美とくちなの2人のヒロインが、想星の普通の高校生としての側面と、殺人者としての側面を表した作品であろうか。
殺人シーンは、色々なチート持ちの敵キャラが出てきて面白いのだが、みんながあっという間に退場してしまうのが残念。
Posted by ブクログ
明日美と話す時の、想星の心の声や会話が口籠もりすぎるのがちょっとテンポが悪いイメージ。冷静沈着な感じだったらよかったんだが。
想星は、基本はバンバン死にながら突破口を掴んでいくスタイル。もっと鋭い格闘戦が繰り広げられてほしかった。
後半でくちなとはスラスラ話せていたのは通じ合うものがあるもの同士故か。
面白くなくはない
特殊な能力で悪いやつを始末していく主人公は、普通に高校生として生活していて、女の子から告白され付き合うところから始まる。
が、中盤くらいまで世界観についていけないというか、あまり説明らしい説明はなく、特殊能力での仕事と学校生活や彼女との日常が交互に書かれていて、その辺は面白いかどうかじゃなく後半に向けての流れでしかない。
何となくキャラと世界観を把握してきて面白く感じる頃には後半なのだが、また何か物足りない感じで終わってしまう。つまり続刊へ、という感じ。
正直序盤でちょっと飽きたけど、最後まで読んだらなかなか良き。ただどういうジャンルを好きな人がこの作品を好きになるか、があまり分からずレビューでこういう人にお勧めです!と言うのは難しい