あらすじ
演出家として成功し、子どもの誕生を間近にする夏川レイジは、不慮の事故により、失っていた20年前の記憶を取り戻す。当時天才子役としてもてはやされていたレイジの現実は、ただの孤独な少年だった。同級生にいじめられ、母親とも心が通わなかったが、渋谷の宮下公園で出会った心優しきホームレスとドラッグクイーンと奇妙な友情を築くうちに、冷め切った心は溶け始める。しかし、本物の感情を知るうちに、機械のように精密だった彼の演技は鈍り始め……。
愛と家族の本質に迫る、一人の少年の成長物語。
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Posted by ブクログ
読んでいる最中、人が沢山死ぬなぁと思っていた。
どうやら家族をテーマにしているようだったので、家族ならば生まれて死ぬまでを描くのは当然か。
加藤シゲアキさんの本を読むのはこれで七冊目になるが、どれも面白い。
あまりテレビを見ないから芸能界にも詳しくないし、興味もあまりないので芸能が絡んでくるとどうにも難しく感じてしまうが、それを感じさせないくらいに読みやすさもあるし、ちゃんと本を読んだと満足感もある。
小説家一本ではなくアイドルとの兼業で一冊を書き上げているのが凄いな。
Posted by ブクログ
初めて加藤シゲアキの小説を読んだ。分かりやすい文章で、読みやすかった。今作は、主人公レイジが記憶を取り戻しながら感情も再度戻していく作品であった。私は読み始めた頃に、レイジはただ大衆を喜ばせる舞台を作っているだけであり、人間に興味のない人間味のない人物であると感じていた。しかし、二十年前の記憶取り戻していく中で、ローズと徳さんとの思い出によって熱い気持ちを取り戻す成長ぶりが見応えがあった。多分、レイジにとってローズや徳さんは人生を歩む上で欠かせない火花なのだろう。後、なんとなく選挙近かったから、レイジの外観がチームみらいの安野イメージやった。徳さんは世界を変えるため尊厳のあるタヒを選択した姿にはとても感動した。また、尊敬する人の真似をしたがるレイジの気持ちにも同感した。そして、人生のターニングポイントは自分ではなく、案外他者による影響が強いのだなと気づかされた。心を燃やしてこれからの人生を歩んでいきたい。
Posted by ブクログ
またもや職場の人に加藤シゲアキ作品借りました。
前の「なれのはて」に比べると文章になんか若さみたいなものを感じましたが、全体的に読みやすいし、内容も分かりやすくスラスラ読めました。
でも、徳さんもローズも悲しかった。お子ちゃん見せたかったな。舞台を見に来てくれたってゆうシーンは思わず泣けましたね。
まだまだ推し作品あるみたいなので、どんどん読んでいきたいです。