【感想・ネタバレ】姫君と侍女 明治東京なぞとき主従のレビュー

あらすじ

時は、明治5年の東京。
日本橋の大店の娘で15歳の佳代(かよ)は、旧大名深水家のお屋敷で、美しいが風変わりな姫君・雪姫(ゆきひめ)の侍女として行儀見習いの奉公をしていた。
だがその春、湯島聖堂博覧会で展示されていた徳川家康愛鳥の鷹の掛け軸が消えた。
掛け軸の預け主で、最後に会場に入って観覧していたのは深水家。
その中に盗人がいるのではと疑ったポリスが屋敷に乗り込んでくる。
お家の一大事に、持ち前の頭脳で立ち向かうは雪姫。
そして、佳代も隠していた天才的な絵の才能――目に見たそのままを絵に描く力を発揮することになり……!

幕末維新の動乱の名残り色濃い東京で、姫君と侍女がともに抱く大きな夢とは――?
主従バディが新しい時代に躍動する、胸のすく青春なぞとき物語!

第7回角川文庫キャラクター小説大賞〈優秀賞〉〈読者賞〉ダブル受賞作!!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

まだ幕末の因縁を残したままという時代設定ならではのお話だったなと。
雪姫の過去や彼女を置いて行った青年の最後の言葉の意味も、時代背景を考えれば飲み込みやすい。
また、事件の真相全てを世間的には明らかにせず、現代では恐らく通じない手でまとめてしまうのも、この時代設定だからこそ。

木村の分かりにくい性格にイライラしつつも、佳代ちゃんののんびりした性格に雪姫と一緒に救われたり、天然さん相手だから全然アタックが通じていない周くんを猛烈に応援したくなったり。
事件の謎解きも、キャラたちのやり取りも楽しいお話だった。
佳代ちゃんの夢、叶うといいなあ。

0
2022年09月22日

「小説」ランキング