【感想・ネタバレ】虹のような染色体のレビュー

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Posted by ブクログ

主人公は、“後天的に性別が変化していく奇病”であるASMに罹患した男子高校生の真赤。
性別が変わる病気というあまりにも斬新な設定で、物語にどんどん引き込まれた。
女性へと変わっていくなかで、身体や心の変化に戸惑うこともさることながら、真赤は周囲の反応の変化に傷ついたり、“女性”と思われるからこその苦しみを受けたりする。読んでいて、辛いシーンもあった。そういった苦しみが”リアル”だなとも思った。

真赤が理不尽な目に合い、
『男の俺に対しては怖がって何も言えないような人でも、女になりかけの、強くなさそうな見た目の俺に対しては「クソが」なんて簡単に罵れるのか?女の人達は、毎日のようにこんな嫌な気分を味わっているのか……?』(p.94)
と思うシーンがある。
これが本当にリアル。
性別に限らず見た目、年齢などで判断して対応を変える人や軽んじたりしてくる人が、この世の中にはあまりにも多すぎる!
強そうな人には何も言わないくせに、弱そうな人には言いたい放題、やりたい放題。理不尽な目に合うことは本当に多いと思う。

その理不尽さを、活発な若い男性であった“言われないやられない”立場でもあった人から弱そうな女性に変わったからこそ気づくというこの小説―“リアル”を描いている小説だった。

もちろん、真赤のことを病気の前も後も変わらず支える立場の先輩や母親、力になろうとしてくれる優しい人たちもたくさん出てくるし、温かいシーンもあった。
最後は、小さな幸せを手に入れた真赤にホッとした。

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2024年01月11日

Posted by ブクログ

時代に合ったテーマだとは思います。
ただちょっと軽いというか、話が滑っている印象なんですよね。そんなにすんなり変われるかな、と思う。

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2022年10月09日

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