作品一覧

  • 命をつなぐ猫のいる教室
    4.3
    1巻858円 (税込)
    発達に特性のある子どもの学習を手伝う放課後等デイサービス施設「パルマ」で働く夏帆は、愛猫のツムジと一緒に暮らしている。しかし、ある日ツムジが体調を崩し、悪性リンパ腫の診断を下される。子供たちの目に触れないようにすることを条件に、ツムジを施設に連れてくる許可を教室長である大瀬良から得る夏帆だが、不慮の事故で子供たちにツムジが見つかってしまう。余命わずかな一匹の猫とハンディキャップを持つ子供たちの交流を通じて、生きることの難しさと尊さを描く感動作!
  • 言葉は君を傷つけない
    5.0
    1巻825円 (税込)
    人のいちばん言われたくないことが分かる、内向的で人付き合いが苦手な弟と、人のいちばん言われたいことが分かる、社交的で明るい兄。まるで正反対の性質と特殊な能力を持つ兄弟は、身近な人物の間で起きるトラブルに潜む謎を、能力を使って解き明かしていく。言葉は時に刃となって心を傷つけるが、一方で、活力となって人を救うこともできる。言葉の持つ力を全く新しい形で描き出す、特殊能力兄弟バディミステリー!
  • 虹のような染色体
    4.0
    1巻726円 (税込)
    野球に青春を懸ける男子高校生の勇実真赤は、ある日、後天的に性別が変化していく奇病・ASMに罹患してしまう。日ごとに身体が変容していくだけでなく、心にも徐々に変化が生まれ、身体と精神の不一致に葛藤する真赤。それまでの人生で思いもしなかった経験をし、様々な試練を乗り越え、変わりゆく日常の果てに真赤が選択する道とは――? 全く新しい角度から男女の感覚の違いを切り取る、青春成長譚!
  • 命をつなぐ猫のいる教室

    Posted by ブクログ

    可愛らしい表紙絵に心ひかれました。筆者の優しさ、人を大切にする思いが伝わる、素敵な本でした。

    舞台となっているのは、放課後デイサービス施設。発達に特性のある子どもたちと、指導員の方の様子が目に見えるように描かれています。自己肯定感の高め方や、パニックへの対応の記述等、筆者は経験のある方かと思われるほど、的確でした。

    指導員として働くことになった主人公、夏帆と重い病気で、余命いくばくもない中、けなげに生きる愛猫のツムジくん。ツムジくんが施設にくる許可を得てからの、子どもたちの心の変化と成長。

    終盤にいくにしたがい、涙が出ました。「困難に立ち向かう力」「運命は変えることができる」……様々に、

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    2025年03月06日
  • 虹のような染色体

    Posted by ブクログ

    主人公は、“後天的に性別が変化していく奇病”であるASMに罹患した男子高校生の真赤。
    性別が変わる病気というあまりにも斬新な設定で、物語にどんどん引き込まれた。
    女性へと変わっていくなかで、身体や心の変化に戸惑うこともさることながら、真赤は周囲の反応の変化に傷ついたり、“女性”と思われるからこその苦しみを受けたりする。読んでいて、辛いシーンもあった。そういった苦しみが”リアル”だなとも思った。

    真赤が理不尽な目に合い、
    『男の俺に対しては怖がって何も言えないような人でも、女になりかけの、強くなさそうな見た目の俺に対しては「クソが」なんて簡単に罵れるのか?女の人達は、毎

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    2024年01月11日
  • 言葉は君を傷つけない

    Posted by ブクログ

    タイトルと帯で選んだ本が、びっくりするほど自分好みだった。
    人のいちばん言われたい言葉が分かる仁史。
    人のいちばん言われたくない言葉が分かる義孝。
    言葉の扱いに苦悩する二人には共感できる部分も多く、途中から胸が痛くなった。
    特殊な能力を駆使してトラブルを解決する中で、自身の他者との関わり方についても考えるようになる。
    この作品は我ながら良いチョイスでした。
    それにしても、智佐さん素敵すぎるな。

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    2024年01月10日
  • 命をつなぐ猫のいる教室

    Posted by ブクログ

    放デイで働く夏帆先生
    発達に特性がある子どもたちと余命わずかな猫のツムジ

    子どもは守るべき存在で、可愛い存在で
    でも著者は悪の部分もしっかり書こうとしているような
    元気くんに憎悪を感じたことを書くのが良い

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    2025年02月06日
  • 命をつなぐ猫のいる教室

    Posted by ブクログ

    ☆4

    発達に特性のある子供の学習を手伝う放課後等デイサービス施設「パルマ」が舞台の物語。
    悪性リンパ腫を患った余命僅かな一匹の猫(ツムジ)とハンディキャップを持つ子供たちの交流を通じて、生きることの難しさと尊さを描いた作品。

    夏凪空さんの作品は初めて読ませて頂いたのですが、とても心に響く素敵な作品でした。

    生来の特性により、これから先子供たちが成長していくにつれて困難に直面したり、生きづらいと感じることもたくさんあるかと思います。
    この作品を読んで、子供たちが困難に立ち向かう力と、もしそれが難しい時には周りに助けを求められる素直さを持てますように。そして未来が幸せでありますように…。と願

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    2025年01月21日

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