【感想・ネタバレ】薬喰のレビュー

あらすじ

ジビエで町おこしを狙うU県北篠市二桃地区には伝説がある。二桃山の安永桃神社から上に行った子供は神隠しに会うという。伝説の神隠しを取材しに同地を訪れた作家・籠目(かごめ)周(あまね)は、近くの小学生が行方不明になっている事件を聞かされる。その山での散策の途上、包丁を振りおろし一心不乱に何かをしている男と遭遇。気圧されて後退さった先に転がっていたのは、誰かの小さな「右手」だった――。
驚異的な舌(味覚)を持つ名探偵と直感(だけ)が冴えるイケメン作家、相性最悪のコンビが現実の殺人事件と伝説の裏に隠された事件の謎を追う! 痛快民俗学ミステリー!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

籠目先生の神隠しの真相は時代が違うなって思った。
でもそれで気が晴れるものだろうか。
籠目先生にとって怖い思い出として残ってなくてよかった。

籠目先生は0を1にして、祝さんは1を100にするイメージ。でこぼこだけど上手くはまるコンビ。
でも祝さんは0を1にも出来る人だとも思う。

祝さんのお祖父さんの人生がなかなか濃い。
でも養子に出た先での関係は良くて、兄弟仲も悪くは無かったようで良かった。

手だけでも返したいと思った。
何故そう思えるのか理解し難い。
断面が獣に噛みちぎられたようだったらまだしも綺麗に切断されていたら殺されたとしか思えない。
祝さん達が推理をしたから武路君だけは事故だと分かったけど、悪くない訳が無い。
本当に神隠しであればよかったのに。

0
2024年03月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

二人組がそれなりにお互いを理解するまでに時間がかかるので、そこが鬱陶しいなと思ったら読み続けるのは苦になるかもしれないなと。二人ともくせがありすぎるというか、お互い様な部分があって、タヌキ先生よりもカゴメ先生の卑屈な語りや受け止め方に慣れるのに少し時間がかかったかも。
神隠しの謎解きが複数パターン示される下りも良かったし、タイトルがきちんと話に絡んでくるのは流石の絡ませ方だなと思いました。
筆者がこだわっているかどうかはわからないのですが、ところどころにある言葉の使い方、表現方法が好みです。渋さを感じます。
奇譚蒐集のシリーズもそうですが、犯人側の都合が常人に理解し難い背景や理由出会っても、読み手側にそちら側の切実さが伝わるように丁寧に描かれるのも素敵だなと思っています。
オカルト要素が欲しい方には物足りないかもしれませんが、民俗学的な要素や食文化の絡ませ方など面白かったです!

0
2023年05月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 なるほどなあ、登場人物のキャラクターは、二重丸。
いやはやタイトルをきちんと読んでなかったなあ。
 2作目もみたい。

0
2023年03月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

実は巷で人気の文化人類学者だか民俗学者教授を主人公にしたミステリーをさほど面白いと思えず、表紙からこれもそんな感じだろうと想像していました。そうしたら、こっちのほうが適度に重く適度に軽くて断然面白い。

内藤了が好きな人ならこれもイケるだろうな〜と思いながら読んでいたら、まさかの“おもてうら交番”に通じる展開のうえに、内藤さんの新シリーズ“警察庁特捜地域潜入班”に続くかのような神隠しの物語でビックリ。このおふたりはネタ合わせしているのではと疑いました(笑)。

自覚なく勘の鋭いアマネとタヌキ先生のコンビ、好きだ。

0
2022年12月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

猟奇殺人グロ系ミステリーで、一気読みでした

神隠しの民俗学と小説ネタと行方不明事件が絡み合って、最初から伏線はあるのにソレと気付かせない上手さに、騙されたー!悔しいー!

0
2022年09月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

旅行のお供に本屋で購入。
帯で京極先生が推してらっしゃる!!
買うしかない!!
そしてバディものミステリが好きなので選びました。
味覚がすごい探偵とイケメン作家。
読んでみるとちょっと思ってたのとは違うバディでしたが、相性サイアクな2人がだんだんお互いを認めあっていく
そして事件解決するのはやっぱり気持ちいい。

犯人はなんとなく途中から目星がついてしまったが、動機がなかなかピンと来ず、後から「いやいやいや、タイトルで言うてるやん!」となりました。
あとこういう話や関係性の真嶋さんのポジっていいですよね……
シリーズ化したらいつか父も出てきそう。

ジビエ全く興味なかったし
カニバリズム的なのも苦手だったけど
読みやすかったし歴史や蘊蓄も重すぎず(京極堂比)良かった。

ラスト、「冷凍焼け」に対する「嘘つき」
からの
「恐竜と人肉以外は~」の件、
もしかしなくてもタヌキ先生過去人肉食べているのでは……((;゚Д゚))あ…ありそうううーー!!

シリーズ化するんだろうか
内容的に難しーかな?

0
2022年08月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

わかりづらい内容ではあったが、思った以上にちゃんとしたミステリであった。
最初に「こいつなんか言動が怪しいな」と思った松田が、本当に犯人だった。
動機の理由付けがいまいち甘いと感じたが、それなりに楽しめたように思う。
ただ、ジビエの設定をそこまで活かせていないのが勿体無い気がした。

0
2024年01月07日

「小説」ランキング