あらすじ
落とし物をして困っていたら拾って届けに来てくれた人、自分の仕事は終わっているのに遅くまでサポートしてくれた人、妊娠中に席を譲ってくれた人…。暮らしの中でたくさんの優しい人に出合うけれど、そんな人達も自分に優しくするのは案外難しい。そんな「他人に優しくしたり誰かのために頑張るけれど、自分にはうまく手を差し伸ばせない」人が訪れることができる御褒美の世界が「スパあんこうの胃袋」。
街にひっそりさまよう深海魚たちが、不器用なお人好しさんの善意に気づいて「スパあんこうの胃袋」の世界へ誘います。スパの中は、温泉施設から豪華なレストラン、メイクアップルームや漫画読み放題コーナーまで、なんでも揃うご褒美ワンダーランド。つかの間のスパに癒されながら日常を振り返り、本当の自分を取り戻していく8つのストーリー。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
困っている人がいたら手を差し伸べずにはいられない、優しい人たちのつかの間の癒しの空間。
その入り口がまさかのアンコウに食べられるという斬新な発想に、笑ってしまいました。
スパあんこうの胃袋は、食べられた人によってサービスが変わると記載がありましたが、私もそんな場所があれば行ってみたい…。
匿名
こんな世界になってほしい!
この本のように、実際に優しい頑張り屋さん達が報われる世の中になってほしいなって思いました。
個人的に、YouTuberさんのお話が特に感動しました!
行きたい
素晴らしく快適なスーパー銭湯。
深海の魚についての説明がところどころにあるので魚に詳しくなれます。
なんとなく癒やされたいなーって時に読見返してます。
面白いし、息抜きにもなる本です。
Posted by ブクログ
可愛い表紙のイラストにひかれて読みました。え?あんこうと思いつつ。
不器用で優しい人がたどり着くふしぎ世界。みんな優しい人ばかり傷ついて。自分に優しく出来ない不器用な生き方をしている人にご褒美の時間が。
スパで元気になったらまた優しい人が周りを幸せにしてくれる。
おはなしの合間にイライラして悪意をもった人も間違ってスパにたどり着いたり。
スパあんこう行ってみたいが、いや、私は呼んでもらえるほど良いこと優しいこと思いやりを持ってる?とふと反省したり。
知人にスパあんこうに行って欲しいと思える優しい人がいます。本当に不器用な生き方をしている人。それでも自分は自分だからとコツコツ頑張っている人。彼女がエネルギー切れにならないように、何かスパあんこうのような形で関われたらなあ。と思いました。
今しんどい人の居場所として、誰かを自然に気遣いできる人間関係にしていきたいなと思いました。優しい頑張り屋さん、たまには自分自信ににご褒美あげていいんだよ。幸せになれる1冊です。