あらすじ
高齢者医療の第一人者が教える「黄金の80代」を迎える方法!
人生100年時代――健康で豊かに老いるための70代の生活術とは?
老いてからでは、もう遅い! 介護保険制度の使い方、認知症の最新情報なども網羅。
70代は人生の下り坂に差し掛かった時期。一気に滑り台のようにおりていくか、鼻歌でも歌いながら気長におりていくか……。80代、90代を迎える大事な時間である70代をいかに過ごすべきか。30年以上にわたり高齢者医療に携わってきた著者が説く。健康寿命を延ばし、より充実した後半生のステージを生きるには?「簡単にできる認知症予防」「ボケ力で人生を楽しくする」「かかりつけの薬剤師を持つ」「検診を受けるより、脳ドック、心臓ドック」「笑いの効用」など、幸せに老いるためのヒントが満載。
豊かな老いは80代から始まる! 長生きできる人・できない人の決定的な違いとは?
【目次】
はじめに 老いは怖くないが、面倒くさい
プロローグ あきらめると、「老い」はラクになる
70代はまだ若いのです――昔のイメージにとらわれていませんか?
これからは「85歳以上」が高齢者と呼ばれていいかもしれません
認知症高齢者も、不幸な人ばかりではない
ほか
第1章 老いることの中に幸せのヒントがある
老後の幸せは、地位の高さやお金とは関係がない
あなたが不安に思うようなことは、実際にほとんど起こらない
病気を気にするより、「残存機能」を大事にするほうが大切
ほか
第2章 「ボケ力」が、あなたの人生を幸せにする
ボケて、世の中を明るくしよう
子どもに返るのも老いの特権
「ボケたら免許を返納」なんて簡単に言うな
ほか
第3章 老いを正しく知り、自分の健康寿命を伸ばす
転倒しないために、まずは筋肉をつける
セロトニンを増やして意欲を持つためには、肉を食べる
太陽を浴びよう――太陽エネルギーはバカにできない
ほか
第4章 「老いてからの医療」との上手なつき合い方
医者の言いなりになるな――自分を守るのはあくまで自分
検診を受けるより、数年に一度の脳ドック、心臓ドックを
「異常」くらいでちょうといい――コレステロール値、血圧、血糖値
まだ認知症の症状がないあなたが考えないといけないこと
ほか
第5章 ひとりで生きる覚悟を持つことも大切
「ひとりを楽しめるスキル」は身につけておきたい
ひとりになったときに、まずするべきこととは?
「老いて子に従う」は間違っている
いまの介護保険制度を上手に利用する方法
ほか
エピローグ 無邪気に年をとることの大切さ
死ぬまでの時間は、楽しいことを優先させよう
どんな状況になっても、死は急がなくていい
「老いても認知症になっても元気な人」の特徴
ほか
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
高齢者医療に携わる和田医師の「老いは怖くないが、面倒くさい」というユーモアを交えた70代向けの生活術。皆確実に70代、80代になる時代若い人にも、面白いと思う本。私も60歳になったので、心身の衰えに不安があったが、この本を読んで「ほっと」した部分が多かった。
一番心に刺さったのは、前書きにあった「感情の老化」。色々なことが面倒くさく思えてくることで、これと戦わないとどんどん劣化するというのが自分に当てはまり、もっと意欲的に生きなければ!と勇気づけられた。高齢の親を持つ方、自分が50代以降の方にはとてもオススメの本です。
Posted by ブクログ
和田秀樹「80歳の超え方」、2022.7発行 ①太陽の光を浴びてセロトニン(幸せ物質)の生成を。セロトニンは夜になると、メラトニンという睡眠ホルモンに。 ②脳トレよりも直に人に会うことが大事。ただ、嫌な人、ストレスになる人とは付き合わない。 ③老いはゆっくり始まる。できなくなったと嘆くより、できている能力を落とさないようにする。④老いると、人は詩人になる。⑤面倒でも「どっこいしょ」で(^-^)
Posted by ブクログ
精神科医和田秀樹さんの老いていく自分をテーマとした本。
似たような著書があるが、こちらは80歳という峠越えのようなものについて書いてある。
定年も延長され、生きていく間は働くものとなりつつある。
地方や農家の方にしたら当たり前であるが、都会のサラリーマンは会社から出ていくのが当たり前。
定年まで働き延長雇用でつなぎ、70歳を超えた頃に地域や自分の生活と直面すると思う。
当然老いていくのに認知の問題ごあるが、この本には認知症の人は不幸だと決めつけないでよろしいとある。本人は意外と幸せのようだ。
自分の楽しみをいくつか準備して、日々の生活を充実させるのは自分次第と思えた本です。