あらすじ
空を歩けるようになったり、とつぜんUMAが街中に現れたり――この世界は今日も”バグ”でいっぱい!
シェアハウスで暮らす中学生の男の子・紺は、大家にして”バグ”の研究者である
お姉さん・かさねの助手として様々な”バグ”と向き合う。
世界を改変する”バグ”に混乱させられつつも日々を楽しんでいる紺だが、
彼はとあるひみつを抱えていて――?
『やがて君になる』の仲谷鳰最新作!
おかしな世界で生きる人々のヘンテコでステキな毎日を描く
非日常的・日常ストーリー、待望の第2巻登場!
感情タグBEST3
匿名
前巻引き続き不思議ほのぼの
かと思いきや……。
1巻では、かさねさんが謎の存在だったけれど、今巻は、もうひとりの方に迫る。キーパーソンはかさねさんだけじゃなさそう。紺くんは今後あれこれと問題が生じるのかな。もしバグの解消方法が見つかってしまったら……?
Posted by ブクログ
一巻から不自然な点はあった紺の正体が明かされる。それをあくまで人間だと理屈をつけて説明してあげるかさねさん。一方でその理屈だとかさねさんは…。少し不思議な世界観と優しいお話と僅かなホラーで今巻も楽しく読めた。
Posted by ブクログ
相変わらず本作に登場するバグは面白い
傍迷惑なのだけど人に害を為すという程ではない。だからバグに巻き込まれる人達もバグが起きる世界を恨むでもなく「あ~、災難だった」くらいの受け止め方で済んでいる
ただ、自宅がダンジョン化してしまうのは流石に楽しめば良いのか迷惑に思えば良いのか微妙なラインだけど
マッピングしつつ自宅探索なんて中々無い経験である
バグがそうした絶妙なラインに有るのもかさねが推測するように「神さまの優しさ」という事なのかな?まあ、バグがある時点で人間はかなり迷惑してますよ?と言いたくなるだろうけども
いつも通りだけど、いつも通りじゃない要素が紛れ込むバグのある日常
それを描く本作にて、スパイスのように飛び込んできたエピソードが9~10話か
第1話時点で当たり前のように存在していたかさねと紺によるバグ調査の日常。それがまさかバグに拠る産物だなんて思いもしなかったよ
当たり前みたいな顔して突如紛れ込んできた異物。ちょっと突っつけば容易に違和感は炙り出せるけど、違和感を消すかの如く世界に拠る修正も行われる
大規模なバグだからあっさり終わる。そう思われただけに紺が世界に残り続けた存在という点に驚かされる
バグが生み出してしまったバグ。それが紺か
何の拠り所もなく生み出されてしまったから紺は背景を持たない。それは周囲が紺を受け入れる際には有効だったけど、紺自身が世界を受け入れる際には綻びが多すぎる代物となるわけか
それだけに不安がる紺をバグ世界の異物たるかさねが人間であると保証し、更にはバグによって紺が人間であると証明される展開は良かったなぁ
変わらず人間としての背景は持たないかもしれない。でもそもそもがいい加減な世界において、まともさなんて求めてもしょうがない
それにひとまずはかさねの助手として居場所と居て良い理由を手に入れた。紺にとって人間の証明となる第一歩だ
第1話で唐突に紺の誕生日を祝う話の違和感、それが解けた2巻でしたよ