あらすじ
元自衛官が護衛を依頼された日本人女性研究者。
彼女を監視下に置き、接触を図る中国政府と警視庁公安部。
いったい彼女は何者なんだ?
社会派ミステリ(『震える牛』『ガラパゴス』)の名手が
世界最新のハイテク戦争の真実を暴く前代未聞の逃走劇!
台湾で暮らし、警護の仕事を個人で請け負っている元自衛官の城戸護に、養女から依頼が入った。友人の福本真衣を沖縄に連れて行ってほしいというのだ。日本と台湾のハーフの真衣はカナダの大学院で応用化学を研究する27歳。裕福な父親が心配性らしい。渋々引き受けた城戸が真衣をひとまず台北市内に案内したところ、何者かが彼女を狙撃してきた。間一髪で逃れ、人脈を頼りにプライベートジェットを使って沖縄に入る2人。だが中国政府の接触を受けて、城戸は警視庁公安部にもマークされていることに気づく。
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Posted by ブクログ
次世代の軍事技術を巡るハードボイルドサスペンス。
元自衛隊で傭兵経験を持つ城戸が台湾人と日本人(沖縄人)をルーツに持つカナダの女性大学院生の警護をして国際的な陰謀に巻き込まれていく話は、かなりリアリティがあって面白かった。
ウクライナ戦争やトランプ政権などの国際情勢や全個体電池などの軍事技術に上田の無言館などもしっかり調査されているようで、骨太の小説でした。
Posted by ブクログ
中国、公安、アメリカまでも関係してくる恐ろしい話。
主人公の城戸が強い!
こんな人が護衛についていたら安心と思うけど、それにも食らいついてくる中国の恐さよ。
骨太な内容で面白かった。