あらすじ
優しさで〈心〉がつつまれる
男2人のハッピーエンド・ストーリー。
人に触れることで記憶や思考を共有できる
特殊能力者の見崎ユージンは、小説家の小鹿野尋輝から
人に触れられることが苦手になった原因と思われる
「過去の記憶」を探ってほしいと依頼される…。
『ストレンジ』作者が描く、特別で最高の関係性ーー。
他人に触れられることが苦手な尋輝は、その原因を思い出すため、人の記憶を探る能力を持つユージンを頼る。
しかし、肝心の心を読む方法は相手に触れることだった―――。
ラブ要素がない本作。正確にはBLというよりは友情の要素が強いです。
しかし、ふたりの間に流れる空気感、ふとした瞬間の感情の動き、照れくさいやり取り。これがたまらんのですよ…。
BLの微粒子で萌えることができる読者さんにはかなりおすすめです!
思考をよりクリアに読み取る条件は、触れられる人間が、能力者に心を開いていること。
その条件を満たすため、お友達から始めることになったふたりが少しづつ心の距離を縮めていく様子は付き合いたてのカップルを見ているようでなんともほほえましい…。
はじめてふたりでご飯を食べに行った日に、触れられることへの強い拒絶に交じって、「今日は楽しかった。」という思考が伝わってくるシーンはなんだかぐっと来てしまいました。
ユージンが尋輝の悩みに対して、自然体で向き合っている様子がすごくいいなぁ。
俺が何とかしてやらなきゃ!とか、強引にでも原因を探るぞ!とか、そういった無理が全くないところがとても素敵。
作中でも尋輝はユージンについて「(一緒にいると)新鮮な風が吹き込んで、息がしやすくなる」と表現しています。
そばにいると「息がしやすくなる」誰かがいてくれる心強さが、自分に向き合う勇気をくれたんだと思うと心が温かくなります。
誰かに受け入れてもらえる尊さを感じられる、心に染みるいい物語でした。
感情タグBEST3
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BLというよりは。
人との関わりを探す2人の救済?的な感じがする。触れる事でその人の記憶を映像化出来るコネクトと呼ばれる能力を持つ主人公が、人に触れない原因を探して欲しいと依頼してくる作家と出会い、反発し合いながらもお互いを理解して仲を深めていくお話。とくにBLだと括らなくてもいいと思える作品。
今のところ、人との接触が出来ない理由は何かのきっかけでそうなったのではなく、生まれつきそういうことが苦手だった模様
だから手を触れる以上の接触が急にできるはずもなく、物理的な恋愛関係は当分は難しそう
けど、潔癖症の触れ込みなのにいきなりセックスしだすようなカップルよりはよほど自然な二人
じっくりと二人の心がふれ合っていく模様を見守っていきたい
最高
レビューを見て少し気になったので、期間限定無料版で2話まで読めるということで、読みました。2話の気になる終わり方に耐えきれずこちらを購入しました。なんかもう惹き込まれてました。単行本も買います。
絵が、とても綺麗で惹かれました。面白い設定から始まり、最悪の出会いと表現に笑いました。台詞に共感出来るところや、尋輝さんの興味深い顔が面白い。ユージンが頼もしい。変わらない人もいるけど、時を経て少し変化してる。うるっときました。素敵な関係性。
特典も良かった。尋輝さんの台詞に嬉しくなる。
あったけぇ…
もっと二人が見たい。
不思議
心が読める能力は不憫そうだけど主人公はずいぶん明るい性格だし、男が世間知らずなのは金持ちな実家だからと思ってたら引きこもりで出掛けたりしなかったから?不思議。大人からしたら大したことないことも子供はショックを受けるという話なんだけど、夫にも先立たれ息子にも避けられてたお母さんが一番可哀想だから親孝行してあげてほしい。