【感想・ネタバレ】シェアーズ : 2のレビュー

他人に触れられることが苦手な尋輝は、その原因を思い出すため、人の記憶を探る能力を持つユージンを頼る。
しかし、肝心の心を読む方法は相手に触れることだった―――。

ラブ要素がない本作。正確にはBLというよりは友情の要素が強いです。
しかし、ふたりの間に流れる空気感、ふとした瞬間の感情の動き、照れくさいやり取り。これがたまらんのですよ…。
BLの微粒子で萌えることができる読者さんにはかなりおすすめです!

思考をよりクリアに読み取る条件は、触れられる人間が、能力者に心を開いていること。
その条件を満たすため、お友達から始めることになったふたりが少しづつ心の距離を縮めていく様子は付き合いたてのカップルを見ているようでなんともほほえましい…。
はじめてふたりでご飯を食べに行った日に、触れられることへの強い拒絶に交じって、「今日は楽しかった。」という思考が伝わってくるシーンはなんだかぐっと来てしまいました。

ユージンが尋輝の悩みに対して、自然体で向き合っている様子がすごくいいなぁ。
俺が何とかしてやらなきゃ!とか、強引にでも原因を探るぞ!とか、そういった無理が全くないところがとても素敵。
作中でも尋輝はユージンについて「(一緒にいると)新鮮な風が吹き込んで、息がしやすくなる」と表現しています。
そばにいると「息がしやすくなる」誰かがいてくれる心強さが、自分に向き合う勇気をくれたんだと思うと心が温かくなります。

誰かに受け入れてもらえる尊さを感じられる、心に染みるいい物語でした。

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購入済み

一巻とは続いてないんですね。また別のコネクタのストーリーでした。前回とはまた違った悩みを持った人たちでした。ファンタジーですがリアルな悩みというか自分にも当てはまるストーリーでした。

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2023年11月18日

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