あらすじ
温泉が湧き出すメカニズムについて地球の起源や構造を分析し、温泉の歴史や種類・泉質・成分からわかる温泉の効能など科学的にくわしく解説しています。さらに、温泉療法の温泉と医療の関係や日本と世界の温泉の分布など温泉の魅力に迫る1冊です。
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Posted by ブクログ
これからの季節、温かい温泉に入ってくつろいで、美味しいものを食べて、景色を眺めたいなあと思う人がは多いと思う。
意外と知らない温泉の秘密を知ることができるのが今回の本だ。
温泉というと熱いお湯を連想するが、冷たい温泉もある。
鉱泉の泉温には次の4つある。
冷鉱泉(泉温25℃未満)
低温泉(泉温25℃以上34℃未満)
温泉(泉温34℃以上42℃未満)
高温泉(泉温42℃以上)
温泉にもいろいろな種類があるなあ。
「日本三古湯」と呼ばれる温泉がある。共に奈良時代の720年代に記された日本書紀と風土記、そして927年にまとめられた延喜式神名帳に載っている。
前者には三古湯は兵庫の有馬温泉、愛媛の道後温泉、和歌山の白浜温泉。
後者には有馬温泉、道後温泉、そして福島県のいわき湯本温泉が記されている。
変わった場所にある温泉を著者は数か所取り上げている。
その中に富山県の中部山岳国立公園区域内にあるみくりが池温泉がある。標高2430mで日本最高の温泉宿。
観光で訪れるならお土産は外せない。
温泉というと温泉まんじゅうが浮かんでくる。
温泉まんじゅうは、生地に温泉水を使ったり、温泉の蒸気を使って蒸すことから名付けられたそうだ。
しかし、まんじゅうを作るのに適した蒸気やあのふっくらした生地にするための重曹成分がちょうどよい温泉は限られている。
あとは温泉煎餅と温泉卵だ。特に温泉煎餅は、炭酸を使っているのでパリパリした食感がたまらない。
温泉に行く前のちょっとした豆知識を得るのにちょうどいい。