あらすじ
「……ねえ、ルシアちゃん。君は僕のこと……どのくらい知っている?」婚約破棄から始まる貧乏子爵令嬢のシンデレラストーリー!
ある日突然、婚約者から婚約破棄を言い渡された子爵令嬢のルシア。さらに後日、今度はその元婚約者がルシアの従妹と結婚するとかで式の招待状まで送ってきた。明らかにルシアの侮辱を目的とする行為に動揺する子爵兄妹だが、家格的に欠席は許されないし、兄は多忙すぎて一緒に行けそうもない……。兄妹が途方に暮れていると、休暇中に領地へ遊びに来ていた兄の友人フィルが結婚式への同行を申し出てくれたが、いつもだらしなくてマイペースなこの兄の友人、実は只者ではなかった――!?書き下ろしストーリー『招かれざる来訪者』収録!
(C)2022 Nanaka Aino┴(C)2022 Makoto Senzaki
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ヒーローの素性については想像できたが、その身分を振りかざすことなく静かに兄弟に寄り添う姿勢がとても好ましい。普段はポヤポヤしてるのに、いざというときの勇ましさよ。そのギャップにも惚れるね。
重く尊い背景を背負うヒーローの唯一安らげる場所、それがラグーレン領。愛されラグーレン兄妹との三人の会話に癒やされる。
さて、またまた嵐の気配を感じつつ…続巻へ。
コミックもいいけど…
コミカライズ先行で購入しました。
コミックを読んでいてなんとなく展開は予想していたけど、予想以上に面白かった!
ヒロインであるルシアが婚約破棄され、その元婚約者が時をおかずにヒロインの従妹と婚約しさらにその結婚式に招待されるというありえない事態。その結婚式に同伴してくれるフィルはそれだけで充分ざまぁが成り立った。フィルくん良いひと!では終わらない展開にどんどん読み進めてしまった。
フィルは分かりやすくルシアを好きだけど、ルシアの気持ちは…⁈というところがもどかしくはあったけど、落ち着くべきところに一旦は着地できて良かった!
続刊ある様だけど、次はどんな波乱があるのか…。
これは見届けるしかないでしょう
気高さを感じる
婚約破棄からの物語の展開としてはとても楽しかったです。破棄したものが打ちのめされる「ざまぁ」もスッキリするけど。この展開はそんなことは気にせずに自分が幸せなら良いということなのでしょう。失恋したら、相手がくらしがるぐらいの良い女、すばらいし男になる方が、復讐をするよりも良い結末位なると思います。その元になるのが、自分自身をきちんと持っているということなのでしょう。
まだ、2巻があるのですね。素晴らしい未来と、兄の行く末と、可愛い双子たちと、まだ出てきていないお姉様が織りなす人間模様が楽しみです。
Posted by ブクログ
Web版で読んでいた頃から好きで、書籍化お待ちしていました。
改めてフィルさんの人たらしぶりと逃げ足の速さに慄きつつ、アルベス兄さんの苦労性に涙しました。
最初は駄々捏ねフィルさんに笑いながら、ほのぼのと読んでいたんですけど、フィルさんの正体が分かったあたりからは切なさゲージが上がって胸の苦しい展開に。
分かってはいたけれども!
でも、互いに恋心を自覚したルシアちゃんもフィルさんも逞しいのである。
まだまだ想いだけで突っ走るには難しい部分も多いけれど、覚悟を決めた二人なら大丈夫のはず。
フィルさんのお兄さんも味方だし。
心配なのはアルベス兄さんの負担かもしれない……
Web版で読める本編を最後まで収録した上で1巻ということは、二人がちゃんと憂いなくゴールインするまでを続きで読めると言うことでしょうか。
もしそうなら楽しみです!
匿名
とにかくルシアちゃんが芯が強くて賢くて自分の足で立てるでもかわいい女の子で素晴らしかったです。
フィルの正体に気づいて思い悩むルシアちゃん、切なくてかわいかった。
妹を心配しつつも見守るお兄様も素敵だったし、脇キャラもよかった。
フィルは今後に期待かな。