あらすじ
海が怖い。海は死に近いからーー。山では、「この先に行ったら、私は死ぬ」というような直感で足がすくんだこともある。海は、実際恐ろしい目にあったことがないのだけれど、怖い。ある日、友人が海に纏わる怖い話を始めた。話を聞いているうちに、生臭い匂いが立ちこめ……。(「船玉さま」より)
海沿いの温泉ホテル、聖者が魔に取り込まれる様、漁師の習わしの理由、そして生霊……視える&祓える著者でも逃げ切れなかった恐怖が満載。
「”これ本当に実体験! ?”と驚くことばかり。ぞくぞくします。」 高松亮二さんも絶賛の声! (書泉グランデ)
文庫化にあたり、メディアファクトリーから刊行された『怪談を書く怪談』を『船玉さま 怪談を書く怪談』に改題し、書下ろし「魄」を収録。解説:朝宮運河
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
とある三味線弾きのこと
が一番好き
次に好きなのは
浅草純喫茶
短編なので寝る前に少しひんやりしたい時にピッタリ
203号室が取り上げられてて、あ、あれってそうだったんだ
と読んだ人は思うはず
Posted by ブクログ
5よりの★4
さすが加門さんです。
異形そのものを怖く表現するのではなく、普段の生活の中に怖い物が存在する事を表現してくれます。
普段の生活環境に怖いものがいる事を考えさせてくれます。
とくに「カチンの虫」。。郷内さんや聖書関連を読んでて良かったと思わせてくれるエピソードでした。
「いきよう」は郷内さんの言う“災禍へ自ら踏み込んで行き”、自分が災禍に見舞われるのは自業自得。。この考えは皆同じ事言いますね。
更に読み進め、、古い本を読みたくなる衝動。『遠野物語』、『虫千』読みたくなりました。
Posted by ブクログ
もはやエッセイぐらい軽いホラー体験談。
表題作はもちろんいくつか怖い話もあるけど、
語り口の影響もあり爽やかで読みやすい。
怪談を書く怪談が妙な説得力でとても怖かった
Posted by ブクログ
加門さんの怪談は本当に怖いですね。
実話なので余計にそう感じるのかもしれませんけど(◎_◎;)
ですが、やはり語り口が面白くてついつい読んでしまう。
怖いけど、面白かったです。
Posted by ブクログ
本当かどうかはわからないけれど、怖すぎないのが逆にリアル。幽霊とか怪異よりも作者のキャラクターがなんだか微笑ましい感じの内容で、怖いよりも癒された。