あらすじ
入手困難だった伝説の名作、圧倒的復刻版!
ビッグコミックオリジナルの話題の連載、村上もとか『フイチン再見!』の主人公のモデルとなったのが、長谷川町子と並ぶ「女性漫画家」の開拓者
上田としこ。まだ、漫画家という職業も、まして女性の漫画家などその存在すらなかった時代に、その道を切り開いた上田としこの代表作が『フイチンさん』である。単行本は何度か刊行されたものの、いずれも未完で、刊行されてもアミが抜け落ちていたり、扉が欠けていたりと不完全なものだったが、今回、連載時の雑誌、各種単行本、また新たに発見されたカラー原稿などを付け、初めてほぼ完全な形で、復刻する。下巻巻頭口絵では、四色、二色で描かれた原稿をカラーで収録。巻末には特別寄稿「わたしのフイチン」田村セツコ、ちばてつや、穂村弘、奈良美智、川本三郎収録。
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Posted by ブクログ
少女マンガといえば恋愛マンガのような印象を覚える。しかし、『フイチンさん』連載時、男女の恋愛を描くのはタブー気味。思うに、戦後社会が「女の子は花嫁修業を経て、両親が決めた相手と結ばれるべし」という空気だったのだろう。
何と、下巻でリイチュウ坊っちゃまがフイチンに告白。大旦那の思惑の中、第一夫人という玉の輿が彼女に用意されていた。
それを最終回であっさり断るフイチン。どこまで画期的なヒロイン像だったのか。
リイチュウ坊っちゃんと仲良く過ごしていましたが、坊っちゃんの母に疎まれ女学校に行かされてしまいます。寄宿舎の集団生活の中で敵をも味方にするフイチンの底なしの楽天主義が痛快。