あらすじ
ほろぼしたのは、にんげんだ。
もう二度と会えない動物たちの物語。
人間のエゴや欲を克明に描く、待望の続編が登場。
マンモス、オーロックス、クアッガなど・・・人間が滅ぼした生き物たちにまつわる8つの物語を収録。
ベストセラー「ざんねんないきもの事典」の監修者であり、動物絶滅の専門家・今泉忠明氏が監修!
これ以上滅ぼさず、共生の道を探るためにーー
私たちは、人間の所業から目を背けてはならないのです。
感情タグBEST3
匿名
いい感じに人間をイヤになれる作品ですよね。
そこが好きです。
ミヤイリガイのように「人間社会を守るため駆除した」意識があるの、いいなと思いました。
エゴと自覚した上で、自分たちの生を選び、他の生を消す。自覚してればいいって話ではないんですが、自分たちの生こそが大義と勘違いするのだけはやめたいですね。
Posted by ブクログ
絶滅した。あるいは絶滅危惧種を紹介する作品 人間により絶滅したものの多いこと 一部は飼育されてるようですが 環境を破壊してはほぼ同じことになってしまうのが切ない。
Posted by ブクログ
マンモス、オーロックス、スチーブンスイワサザイ、シフゾウ、ミヤイリガイ、クアッガ、ウェーククイナ、トキの8種の絶滅した動物の物語。
スチーブンイワサザイの話で、ネコという種族の外来生物としての強さと脅威さを知る。もう、社会に馴染みすぎていて日常に溶け込みすぎて忘れているけど、俗にいうイエネコは外来種で、日本に古来から生息していたわけではないのだものなあ。
ネコが人間の社会に馴染んだのは、可愛さだけではないと思うけども、強い要因の一つでしょうね、根拠はないけど。なんというか、穀物が繁栄するために人類を利用したみたいな言説思い出しました。可愛さでそれを成し遂げて生息域を広げた、みたいな思いついたトンデモ説。ネコかわいいものね。外来生物という観点がなかった時代とはいえ、それがないからこその絶滅種であります。
人間のために、あえて絶滅させることを選んだミヤイリガイ。
これって、現在の医学でワクチンが作られないのだろうか。安易な考えですが、安心安全のワクチンや治療薬が完成すれば、絶滅危惧種でなく、保護・繁殖という方向もあるのでは?と思います。
とは言え、日本で日本住血吸虫による被害が根絶されているだけで、世界ではまだ被害も出ているそうなので、一読者の思いつきでどうにかなるものではないのでしょうね。研究はされているでしょうし。
人間が絶滅させた、というと乱獲が真っ先に原因として思い浮かぶのですが、そうでない場合もあるというのは、覚えておきたい要因の一つです。