あらすじ
人間が無慈悲に絶滅させた動物たちのお話。
ドードー、ステラーカイギュウ、ニホンオオカミ………人間によって
絶滅させられた8種の動物や鳥たち。
絶滅に至る経緯と、人間がいったい何をしたか、その所業を描きます。
生きるために食うために、我が先祖の原始人たちが全滅させた
マンモスならともかく、
本作の動物は、人間の金儲けや貪欲、虚栄心とエゴに因って死に絶えた
ものばかりです。
絶滅動物を通して、醜悪な人間の心が透けて見えてきます。
感情タグBEST3
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「死は2回あるんだって。1回目は命が尽きたとき。
2回目は誰からも忘れられたとき。
わたし、あなたのこと忘れないわ、絶対に」
酷いことをしてきたんだな、人類は。
だからこそ、覚えておかなくちゃいけないと思った。
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西暦1600年以降絶滅した動物は700種類にも及ぶらしい。そのうちの8種の絶滅までの過程を取り上げた物語。どの種族も傲慢な人間のせいで絶滅させられています。絶滅したリョコウバトなんて、19世紀まで50億羽いたのが、アメリカ大陸に人間が押し寄せたことであっという間に絶滅してしまいました。50億羽です。そんな大量にいた生物すらこの世から消してしまう人間が恐ろしいし、憤りを感じます。日本でも日本オオカミが絶滅しましたね。今生きている動物を守らなければならないと改めて強く思いました。もうこの世から動物が絶滅するのはたくさんです。
Posted by ブクログ
現代は6度目の大絶滅の時代と言われるそうだ。
1600年以降に絶滅した動物は700種にのぼり、いずれも人類が原因となって絶滅している。
このマンガはそんな人類が原因で絶滅した動物を紹介するもので、ひとつひとつの話は短いものの、読み終えるとなんとも言えないもの悲しい気分になった。
人類はけっして素晴らしい面ばかりでない、他の動物を犠牲にし続けて生きているんだと教えてくれるマンガだと思う。
Posted by ブクログ
結局自分が良ければいいっていう考えを捨てきれないから種を滅亡させる。人間の身勝手さによって滅ぼされた動物たちの話。人類の発展の裏にこういった動物たちの存在があることを忘れてはいけないし、絶対に繰り返してはいけない。
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人間のせいで絶滅もしくは絶滅に瀕した動物についての8編。人間の業の深さを見せつけられる。種の保存について意識が高まる前の時代の行いが影響した事例もあるが、博物館のコレクションが絶滅を助長した話は皮肉とも取れるが、背景には結局人間のエゴがなす事であるとの描写。
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絶滅した唐物とその原因を客観的視点で物語にまとめています。読ませる内容です。人間の欲や不注意で罪なく絶滅の憂き目を見た動物たち。生態系の脆さを感じます。明日は人類でもおかしくないですね~。
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本家(?)の”わけ絶”と同じ趣向ながら、こちらはもっとシリアスに描かれた漫画。ルビもふられていないし、より高い年齢層がターゲット。それにしても、容赦ないな、ヒト。明日は我が身かもしれないのに、ヒト。
なかなか怖い話
ストーリーがシンプルでちょっと子供向きの作品かな~と思ったけど、一つ一つの種が失われ二度と戻らないというのは、恐ろしい事だと感じた。自然淘汰というゆっくりとした絶滅ではなく、人の手による絶滅は「仕方ない」では済まされない。結局は人にそのまま返ってくる終末の始まりだから……と、思いつつも、人間が滅びてしまえば、今の自然ではなくなった世界に違う生き物が栄える新しい地球となるだけだよね、と思ったり。1億6000万年も栄えた恐竜が滅びるんだから500万年くらいの人間だって滅びるよね。今現在だってもうかなり環境の急激に変化があるんだから。
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ステラーカイギュウ。モーリシャス・ドードー。アメリカバイソン。オオウミガラス。ピレネーアイベックス。リョコウバト。キタシロサイ。ニホンオオカミ。
人間起因で絶滅した8種類の動物の物語。
アメリカバイソンように、乱獲するも保護するも結局は人間のエゴでしかないという話は、なんというか生き物としての在り方を考えさせられるよ。オオウミガラスも同じく。趣味嗜好、コレクションのために絶滅への道を歩まされてしまったというのは、意味がわからないよなぁ。食料や産業のための乱獲というのは、100歩譲って目的の意味は理解できるので、やりようがあったと思うし後世への教訓が残せるのだろうけども。
このまま突き詰めてゆくと、じゃあ人間いらないじゃん、みたいな短絡的な破滅願望が出てきてしまいそうなので立ち止まろうか。
ピレネーアイベックスのクローン研究は興味深い話です。
クローンとして復活した絶滅生物は絶滅を回避したと言っていいのかどうか、という疑問はあるにしろ、単純にわくわくしてしまう。
不謹慎かなぁ。どうしても、過去のフィクションだった技術が実用化される・されそうとなると、好奇心が先に来てしまうのです。レールガンとか。
有識者に怒られそうだな、好奇心が止まらんぜ、と言っていると。