あらすじ
派遣社員の瑠璃は、コンビニエンスストアで万引きをしようとした少女を見かけ、声をかける。少女は、親の借金のためにある男から性的搾取をされていた。少女の不思議な雰囲気に惹かれた瑠璃は、遠方に連れて行かれそうになる少女を衝動的に救う。2人は追われる身となるが、逃亡生活を送るうち、瑠璃にある感情が芽生える。“人間愛”を描き続ける直木賞作家の感動作。
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Posted by ブクログ
いつもの朱川湊人さんらしくない作品だったが、スリル満点で最後まで読めた。ラストは悲しい内容だったが、ハッピーエンドにはなれないストーリー展開だったのである意味予想通りだった。
Posted by ブクログ
朱川湊人さんの作品は初めて。口語調だったからか読みやすかった。
わかっていた結末だけれど、結末の悲しさがこの物語の全てではないと思った。今までの生きてきた中で一番濃い時間を共に過ごせたこと、見えないと思っていたものを「確かにある」と思えたことが、瑠璃の人生の幸せだったんじゃないだろうか。
自分の人生を特別なものにしてくれた特別な存在に出会えてよかったと瑠璃はきっと思っているし、もし時間を巻き戻しても同じようにしていたんじゃないかと思う。ただただ深い愛の話。
Posted by ブクログ
ラストが違ってたら★4
頭の足りない子猫のようなジュラをコンビニの万引きから助けて、という導入部から逃避行まで、ワクワクハラハラしながら二人の幸せを信じていたのに、裏切られたようなガッカリ感。
でも二人のお互いを求め合い寄り添い守りたい気持ちは本当に美しかった。