あらすじ
武蔵野の隠れ宿を実家に持つ桜蔵(さくら)は、霊園行きのバスの中で奇妙な出来事に遭遇する。祖父の遺品に導かれるように、消えた茶碗の行方とみずからのルーツを追って異界めぐりの旅がはじまる。
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Posted by ブクログ
読んだ!!けど、多分半分も内容理解してないな、これ。
多分主人公が蛇の男達が待ちわびている「女」で、それこそ何代も生まれ変わってるってことなのか……?? 蛇であり子供を産むって話になると、長野まゆみさんの別作品を思い出すんだけど関係あるのかな?
今回長編だったので、今まで短編だったからかろうじて理解できていた内容が複雑化した印象。でも面白かった。
Posted by ブクログ
桜蔵のルーツを辿る話でした。
既刊で外堀は埋め終わっているはずなので、あとは謎解きよろしく柾との関係を順序立てて紐解くだけかと思っていましたが、とんでもない。
恐ろしく入り組み、蔓のように複雑に絡み合った家系図を追わねばなりませんでした。私は読み始めて早々に系譜を頭に描くことを放棄したので、終盤の盛り上がりを充分に体感できたかと問われると俯くしかないのですが・・・。
しかし、真相に迫ったかと思えば煙に巻かれるような感覚は、あ〜長野さんの本を読んでいるな〜と実感しました。
というか、この因果を背負ってなお無頓着と無防備な桜蔵は自業自得なので、もう業を受け容れたほうが本人的にも楽ではないかと思ってしまいます。笑