【感想・ネタバレ】なぜ日本の列車は秒刻みで動くのか 世界に誇る”ナイス・ガラパゴス”な技術のレビュー

あらすじ

内容紹介
序章:日本は鉄道と、こうして出会った
第1章:日本は鉄道を狭軌で建設してしまった
第2章:日本には、馬車文化が無かった
第3章:定時に運行する日本
第4章:軌間のナイスガラパゴス~改軌から世界のシンカンセンへ
第5章:日本はなぜ電車王国なのか?
第6章:電化が日本で進んだ歩みと実際
第7章:電気車両の進歩を見る
第8章:リニアモーターカーは、未来のナイス・ガラパゴスだ!
第9章:日本の環境が生んだ騒音・振動対策
第10章:時代に流されたナイス・ガラパゴス 電気式ディーゼル車

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Posted by ブクログ

なるほど狭軌でスタートしたからこその標準軌の新幹線があるとも言える。しかし、標準軌でスタートしていればフリーゲージトレインのような苦労もなかったし、国内の鉄道ネットワークはもっと違うものになっていたかもしれない。貨物が標準軌であれば輸送量も違うだろうし、青函トンネルに三本のレールを引くという無駄の必要もなかった。今後の鉄道技術の進化はどのようになるのだろうか?

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2021年10月23日

Posted by ブクログ

定時運行をもたらした歴史、それを支える技術を含め、丁寧な解説であり非常に勉強になった。文中のコラムも現場で働いていたが故に知りえる情報であり興味深く読んだ。本書を記してくれた著者に大いに感謝したい。

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2023年04月19日

Posted by ブクログ

日本の鉄道は時間通りに来ることで国内外で有名だ。




どうしてそうなったのか。それには馬車の有無が関係していた。




安全・正確さを目指すのは日本だろうと欧米だろうと同じだが、違いを生み出したのは馬車の有無だと著者は指摘している。





ヨーロッパ諸国は、鉄道以前の中長距離の輸送は、ほとんどが馬車だった。




その一方で、日本は徒歩がほとんどだった。





御者や馬のような存在が、日本になかったことが運行上の安全に対する考え方や運行時間の概念に違いをもたらしたと著者は指摘している。





馬車の安全は御者に委ねられていた。これが鉄道の世界にも引き継がれて、日本のように安全システムを充実させるよりも、運転士の教育訓練により安全性を高める考え方が一般的になっているそうだ。





そして、日本の鉄道会社が定時にこだわりのも理由があった。




日本の地形が関係していた。こういうと「ブラタモリ」みたいになるが、平地の少ない山に囲まれた国で、土地をうまく活用しないといけない事情があった。




経営する上でも、必要最低限の土地利用と設備にする必要があり、時間にこだわらざるを得なかった。




時間通りに運行するには思いもよらない理由があって興味深いなあ。

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2022年12月18日

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