【感想・ネタバレ】明日へつながる5つの物語のレビュー

あらすじ

がんになった父親と結婚を控えた娘の、ある夜の心の交流を描く(「この手で抱きしめて」)。岡山藩の若き城主池田綱政と寵臣津田、御用石工の藤吉とが結んだ歴史の中の友愛物語(「烏上の空」)。熱烈交際中の高校生愛莉は、ある日突然信じられない告白をカレシから受ける(「カレシの卒業」)。東京マラソンを舞台に、男同士の友情と過去の恋心を描く(「フィニッシュ・ゲートから」)。幼い頃、母親から桃畑に置きざりにされた記憶を持つ女性が、優しさと真実を取り戻す物語(「桃の花は」)。人として、家族として、優しく前向きな気持ちになる。明日に向かう5つの人生を描いた、コロナの時代の珠玉の作品集!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

【収録作品】この手に抱きしめて/烏城の空/カレシの卒業/フィニッシュ・ゲートから/桃の花は
 企業や地方のPR用の作品だからか、比較的あっさりめの短編集。
「この手に抱きしめて」製薬会社のCMとの連動小説。癌の告知を受けた父親と結婚を控えた娘という、いかにもな物語。
「烏城の空」岡山市の『岡山繁茂の語り/吉備の風に吹かれて』という短編集から「父と子と」「石工たちの空」の2編を掲載。
「カレシの卒業」SF恋愛もの。岡山弁が心地よく、カレシの意外な正体を知り、狼狽するカノジョがかわいい。
「フィニッシュ・ゲートから」アシックスの期間限定キャンペーンのために書かれたアスリートものの一作。親友の二人それぞれの挫折とそこから這い上がる姿が描かれる。
「桃の花は」バンダイの入浴剤付き小説。桃畑と幼い頃の記憶。三十女を思いこみから解き放った年下の恋人、という物語はもはやファンタジー(苦笑)。

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2021年11月23日

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