あらすじ
大遠征の初戦を劇的な勝利で飾った連合王国軍は北へ進軍を続け、砲撃都市ノーファンを拠点に防衛体制の構築を急務としていた。
一方、ライノーの正体が露見したことで、英雄視され始めていた懲罰勇者部隊の評判は再び地に落ちてしまう。
タツヤとライノーが逃亡し、指揮官であるベネティムも不在の状況下で敵の殲滅作戦を命じられたザイロたちの前に、異形《フェアリー》と戦う謎の部隊が現れる。
彼らはフォルバーツ軍と名乗り、ザイロこそがノーファンの領主だと告げてきて……!?
「聖騎士団長であった頃のお話を伺ってもよろしいでしょうか?」
――それは泡沫の夢。かつての栄光。第五聖騎士団の仲間たちとセネルヴァとの日々。
失われたのは果たして、記憶か、誇りか。
感情タグBEST3
ドッタが頑張ってる
無茶な任務を押し付けられても、なんとかやり遂げようとするザイロは、やっぱり格好いい。今回、聖騎士だった頃の回想と、現在の悲劇が交互に織り交ぜられてて、泣ける。
そんななか、ドッタとベネティムがダメな感じに輝いてた!頑張ってるね、2人とも!
ますます面白い。推薦図書です。
前巻まで読んだ方にとって、期待を外さない、期待以上の面白さです。
ほとんどのラノベは、昔の時代劇みたいにテンプレに沿ってストーリーが展開して、その中で予想された爽快感や嬉しさみたいなものを感じる、というものと思います。
ドラえもんのアニメみたいなもので、バリエーションこそあっても根本的には同じ話なので、本当の意味での予想外の驚きとかは、なかなかありません。
本作は、そういう意味ではラノベではないと思います。
ストーリーが相当しっかり構成されていて、気付いていなかった伏線がつながってくるのは推理小説的だし、そもそも展開が予想できないので、面白さの質が段違いです。
作者さんには、ぜひ最後まで頑張って欲しいです。