あらすじ
98年の栄冠から幾年月か。客席もまばら、順位はたいていBクラス。チームだけでなくフロントも「最弱」と言ってよかったゼロ年代以降のベイスターズ。そんな球団を変えたのは、野球ド素人の新興IT企業だった。DeNAがベイスターズのオーナーになって10年。今やリーグ屈指の人気球団となるまでの軌跡を、球団社長や中畑元監督といった顔役だけでなく、多くの「無名の社員」たちの仕事と共に追う。ビジネスのノウハウと人間ドラマ。両方のエッセンスが詰まったノンフィクション!
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Posted by ブクログ
<目次>(本では「第1プロジェクト」との表記)
第1章 ベイスターズを変えろ!
第2章 スタジアムを満員にしろ
第3章 STAR☆NIGHTを成功させろ
第4章 振興と親交。子供たちのハートをつかめ
第5章 横浜に根差し、地域とともに生きろ
第6章 強いチームをつくれ
第7章 伝統を守れ 革新に走れ
第8章 横浜一心を実現させろ
<内容>
”大洋ホエールズ”から”横浜ベイスターズ”になり、親会社が大洋漁業(現マルハニチロ)からTBSを経て、DeNAに変わっていった時期を、裏方の関係者ヘのインタビューを中心に(中畑や三浦へのインタビューもある)、どのように現在の人気チームにしていったのか、を綴ったもの。やはりMLBを参考にしているが、いろいろな業種を参考に、ファンを増やし、ファンに愛され、結果強いチームになっていく過程がわかる。教え子の女の子もいつの間にかベイスターズファンになり、球場に足繁く通っているらしい。この本を読むと、そうした事実も裏付けられ、腑に落ちた。DeNAというネット系の会社が親会社ならではのフットワークの軽さ、仕掛け、コンピュータを使った事業など、従来の日本のチームにないやり方が、マッチしていると思った。