あらすじ
セルフ・コンパッションの原典を新訳!
セルフ・コンパッション(自分への思いやり)とは、物事をありのままに受け入れ、(1)自分に優しくすること、(2)共通の人間性を認識すること(苦しみのせいで孤立していると思わずに、他者との繋がりを大切にすること)、(3)マインドフルネスになること(苦しみを無視したり、誇張したりせず、自分の体験としてバランスよく自覚しつづけること)を実行していくことである。
「ありのままの自分を愛し,受け入れる」ことは、簡単なようでなかなかできることではない。たいていの場合、他の誰よりも自分自身に厳しく接することの方が多いだろう。人生には予想外のアクシデントが付きもので、そのことにより自分を責めたり、卑下することもあるだろう。もしかすると、自分自身に優しくしたら怠けたりわがままになったりするのでは?と思う方もいるかもしれない。
しかし、セルフ・コンパッションを身につけることによって、現代の過酷な状況下で格段に生きやすくなることは明らかになっている。自分で自分の心を和ませ、「労わる」ことができれば、過度に人に依存することなく自分自身をコントロールすることが可能なのである。
セルフ・コンパッションのスキルを使いこなすのは難しいことではない。本書を読みながらエクササイズを繰り返すことにより、自分自身に心を開こうという気持ちさえあれば、誰にでも体得できるものである。
セルフ・コンパッションは、生まれもった才能、なのである。
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Posted by ブクログ
クリスティン・ネフさんの自伝でした。
なかなか激しい人(だった?)と感じました。本を面白くするために誇張もあるとは思いますが、セルフコンパッションに出会う前には、激しい自分をコントロールするのが大変だったのだろうと慮ってしまいました。
毒親、結婚、不倫、離婚、再婚、自閉症の息子などなど、セルフコンパッションがどのように役立ったが書かれてあります。
クリスティン・ネフさんの感情の落差が、私とは違いすぎるという感想を持ちつつ...。セルフコンパッションはどの人にも役に立つ概念だと思います。
今の夫のルパートさんは、紀行作家らしく、自閉症の息子さんとのモンゴル横断の旅の本が出版されているようなので、そちらも読んでみたいですね。