あらすじ
ストーカー殺人事件に巻き込まれ人生を狂わされた、市役所職員・佑美。
だが三年後、事件の“再検証”が、壮大な悲劇の連鎖を明らかにする――。
『ルパンの娘』の著者、デビュー10周年の最高到達点!
【あらすじ】
市役所職員・倉多佑美は、家出した恋人を捜しているという男の電話を受ける。粘着質な男の誘導に、佑美は意図せず個人情報を漏らしてしまうが、数日後、市内で起きた地下アイドル刺殺事件に戦慄する。その被害者こそ、男が捜していた相手だったのだ!自責の念と周囲の目から、佑美は辞職に追い込まれる。だが三年後、新生活を営む佑美のもとに、星谷と名乗る謎の男が現れる。星谷は、事件を再検証したいと切り出し……。
乱歩賞作家が辿り着いた、慟哭のクライム・ミステリー!
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
いったいどう話が繋がるのかとハラハラしながら読みました。
そう来たかーと言う結末でしたが、共感はしづらかった。
復讐の動機としては弱かった気がします。
復讐の相手、三人のうちいちばん復讐しなければいけなかったのは野上では?
原因を作った(と思っていた)女子高校生、そして急ブレーキをかけて追突事故を誘発した佑美については致し方ない行動だったのでは?
佑美の電話対応も取り立ててミスがあったわけでもないし、佑美とひとみんが気の毒でモヤモヤしました。
Posted by ブクログ
ふとした事がきっかけになり、それが負の連鎖となって自分の身に降りかかってくる。
誰にでも弱さや迷いはあるが、隠すことで余計に在らぬ疑いをかけられ、自分自身を追い込むことになるという…
どうなるのだろう…と最後まで目が離せなかった。
市役所職員の倉多佑美は、大学時代に自動車事故をおこした。すでに終わっている事で気にも留めていなかった。
それが、市役所で働き6年目、かかってきた一本の電話により人生が狂わされる。
人生を狂わされたのは彼女だけではなく、命まで奪われるという地下アイドル、そしてその犯人にされた男。
真相を突き止めたのは、地下アイドルを推していたファンだった。
Posted by ブクログ
市役所に勤める佑美は家出した恋人を探していると言う男性から電話を受ける。粘着質な質問をしてくる男に、意図せずに相手の女性の住所がバレてしまった。その後、男がストーカーで相手の女性は地下アイドルだった事が判明し、更に女性はその男に殺されてしまった…
最後まで読んでタイトルの意味が解りました。まさに、バタフライ・エフェクトですね。
被害者だと思っていた佑美は実は別な所で地下アイドルと関わりを持っていて、まさかそんな展開になるとは意外過ぎて、犯人の身勝手な正義感が崩れた時、何とも後味の悪さを感じました。
Posted by ブクログ
初横関さん。読みやすくってなかなか面白かった。
実際こういう玉突き事故的なことはよくある事なんだろうけど、ラジオのちょっとした会話だけで逃げ出した女子高生だと決めつけられて、殺されてしまったひとみちゃんが一番悲劇。
逃げてしまった女子高生の桃ちゃんとトラック運転手が恨まれるのはわかる気もするけど、倉多さんは貰い事故過ぎる。