【感想・ネタバレ】レゾンデートルの祈りのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

個人的にはすごく楽しく読め、「色彩づく世界」と「ゆびきり」の話が面白かったです。
若年性アルツハイマー型認知症の話では、「私、大丈夫だよ?きっと『忘れてた』って言葉さえ言わなくなって、記憶が消えちゃっても」
「だから私がこれから変わっても、春樹は変わらず忘れないでいてね、私が好きでいるってこと」というセリフから自分が1番辛いはずなのに前を向いている姿勢にとても泣けてきました。
そして物語全体を通して、「死にたくはないが生きる理由がない」という言葉はすごく勉強になりました。人それぞれ悩みや不安があり、隣の芝は青いと錯覚してしまうので、自分の生き方を見つけて自分の人生を歩んでいきたいです。

P79.「人生とは時に複雑で、時に単純で、ほんの些細な出来事が大きく人を変えてしまう」

P261.「その時の感情によって、目に映る海が違って見えますよ」

P285.「死にたいんじゃないの、生きていたくないの」

0
2023年02月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

直前で似たようなお話を読んでいたので、ちょっとマンネリした気持ちで読んでしまった。(前のは亡くなったあとの人との対話、今回は安楽死希望のまだ生きている人との対話という違いはあるけど…)
それでも、安楽死を希望する人と面談というのは新しい視点だし、眞白が完璧じゃない人だからこその葛藤や成長には共感できた。救えない人がいることも。

0
2023年05月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公の性格上、綺麗な描かれ方だと思った。

主人公自身が安楽死を希望していた訳ではなく、
身内が自死を選んだことに対して、
止められなかった後悔から、アシスターを希望。


だからこそ、安楽死希望者にかける言葉が
綺麗であったり、希望に気付かせるもので
あったりするのかなと思いました。


読者の日頃からの考え方で
感想が真逆になる作品かなと思いました。

0
2023年05月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

安楽死制度が合法化された日本がどのような社会になるのか気になって読み始めたが、安楽死を考える人と向き合うアシスターの対話のお話だった。

死を考えている人を止めるのは相当難しいことだと思う。家族や友人など近い存在でもない、赤の他人の考えを変えるなんて尚更。どんな言葉をかけたらいいか分からないし、どんな表情をすればいいのかも分からない。死を考えている人は、世界の見え方が全く異なると思う。多くの人が怖いと思うことに対して怖いと思わなかったり、自分の命に執着がなかったり。もし、このことが現実になれば小説のように何人も人を救うことが出来るとは思えないけれど、最後に少しでも生きていてよかったと思ってもらうこともできるかもしれない。
この本を読んでから、安楽死と自殺の違いがよく分からなくなった。安楽死は他人が関わることなのかな。安楽死を行うのには手続きが必要で時間もかかる。本当に死にたいと考える人は自殺を選んでしまうんじゃないかな。最後に人と関わりたい、そう思った人が安楽死を選択するのかなと思った。調べてみたらスイスでは安楽死が認められているらしい。私はどうしても自分の手で人生の幕を下ろすことに抵抗を感じてしまう。大切な人にも安楽死を選択して欲しくない。

Twitterを始めて、偶然死を考えている人のツイートを見てから、関連するツイートがいくつか出てきたけれど、こんなにも死を考えている人がいるのかと辛くなってしまった。生きづらい社会で多くの人が何らかの悩みや悲しみを抱えて日々を生きているのだと思うと、生きることって本当に大変なんだなと思う。
軽い言葉でしかまとめられないのがもどかしい。

0
2023年01月13日

「小説」ランキング